逗子市議会議員 菊池俊一 ブログ

反対討論

 第3回定例会の最終日、決議案第9号「市民が安心できる地域医療の構築を求める決議」が上程されました。

 提案者代表である高谷議員に対して、以下の5点を質問しましたが、質問に答える前に時間が欲しいと議長へ求め、共産党の部屋で作成した後、お粗末な「 」内の答弁をしました。

 自身が提案代表者となるなら、質問に答えられる用意をしておくべきであり、操り人形の様で滑稽でした。

 世間向けには総合的病院誘致を掲げているものの、議会では市長の進めてきた誘致のあげ足を取り、ヨゼフに不安を与え、失敗したら全てを市長の責任にする、その姿勢はとても市民の為に働いているとは思えません。

 「市民が安心できる地域医療の構築を求める」なんて良く言えるものです。

以下、私の質問と、「」は高谷議員の答弁です。

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1.この決議案は逗子聖テレジア病院の進出を求めていた立場に立って出されてものなのか伺います。

     「決議案は今後の対応についてであり、ご理解下さい。」

2.7月3日に進出断念を伝えに来た聖テレジア会は「聖テレジア会の理念としては、人を押しのけて進出するのではなく、求められての対応と考えており、この点についても確信が持てなかった。」、「近隣住民の反対、医師会の理解が得られていないことからの病診連携への懸念、また、4月10日の決議など、不安は払しょくされたとは言えない。」と発言されており、これが進出断念の大きな理由であります。
本決議案の提案者には聖テレジア会が「大変残念であり、遺憾に思う。」と指摘した4月10日の決議「総合的病院誘致における財政負担軽減を求める決議」の提案者が2名含まれています。
 進出断念の理由として指摘された決議の提案者としての責任をどう考えているのか伺います。

     「答えることは出来ない。」


3.また、決議案にある、聖テレジア会が手続きを行った逗子市まちづくり条例については逗子聖ヨゼフ病院計画を否と判断した提案者がいます。計画に反対の判断をした方が、市長へ責任を求めることは筋違いと考えますが、お考えを伺います。

     「まちづくり条例については事実関係の記載のみ」


4.決議案中、「財政見通しも明確にならず」とありますが市長は再三にわたり、財政見通しを明確に示してきました。なぜ「財政見通しも明確にならず」と表現したのか伺います。

     「示された財政見通しは理解できるものではなかった。」


5.そして、決議案中、「早急に逗葉医師会との信頼回復」「再構築」とありますが、現在のどこが問題であるのか、協力体制が不十分と考えているのか伺います。

     「6月5日?の物を見て判断した。」


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以上の質疑の後、以下の反対討論を行いました。

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 ただいま議題となっております、決議案第9号「市民が安心できる地域医療の構築を求める決議」につきまして、次世代フォーラムを代表して、反対の討論に参加します。
我々、次世代フォーラムは市民長年の願いである、逗子市内への総合的病院の実現を求めてまいりました。しかし、残念ながら逗子聖テレジア病院の進出は断念されました。

 7月3日に進出断念を伝えに来た聖テレジア会は「聖テレジア会の理念としては、人を押しのけて進出するのではなく、求められての対応と考えており、この点についても確信が持てなかった。」、「近隣住民の反対、医師会の理解が得られていないことからの病診連携への懸念、また、4月10日の決議など、不安は払しょくされたとは言えない。」と発言されており、これが進出断念の大きな理由であります。

 本決議案にはそのことを明記せず、「昨今の医療を取り巻く環境が一段と厳しくなっている。」との部分だけを引用し、全ての責任を市長へ押し付けるものになっています。

 当然、市長の責任は大きいものであり本人もその責任を認めていますが、市民の代表である議員として、市民が期待していた逗子聖ヨゼフ病院実現のために汗をかいた人がどれだけいたでしょうか?批判ではなく建設的な論議がされてきたのでしょうか。断念理由に挙げられている4月10日の決議を提出した議員の責任も問われるべきであります。

 また、決議案にある、聖テレジア会が手続きを行った逗子市まちづくり条例については逗子聖ヨゼフ病院計画を否と判断した提案者がおり、聖テレジア会への不安を積み重ねた行為は、すかなからず進出断念の考えへと導き、大変遺憾であります。

 次に、決議案中、「財政見通しも明確にならず」とありますが市長は再三にわたり、財政見通しを明確に示してきました。示した財政見通しを提案者が理解しないのと、明確にならないことは根本的に間違っており、不適切な表現であります。

 そして、決議案中、「早急に逗葉医師会との信頼回復」「再構築」とありますが、今回の総合的病院の誘致に関してはお互いが理解することは出来ませんでしたが、病院の議論中も逗葉地域医療センターで行われている一次救急や特定検診、インフルエンザ等予防接種、小児生活習慣病予防健診、介護予防健診等、また、新型インフルエンザ対策である発熱外来設置など逗葉医師会は一貫し逗子市と連携をして医療環境の構築をしてきました。それらのことは7月21日逗葉医師会から届いた「逗子聖ヨゼフ病院進出断念にあたり」から理解することが出来ます。

 現在逗葉医師会と信頼関係が無くなっているかのような表現はいたずらに市民を不安がらせる行為であり、それこそ、お互いの信頼関係を踏みにじる行為であり、許せません。

 以上のことからも、本決議案は提案者の責任転換であり「市民が安心できる地域医療の構築を求める」としながらも市民の不安をあおる内容であり認めることは出来ません。

よって、本決議案に反対し討論を終わります。

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採決の結果11対9の賛成多数で可決されました。

残念なことです。



賛成 眞下政次(創造)
    塔本正子(創造)
    森 典子(創造)
    高野典子(公明党)
    田中英一郎(公明党)
    岩室年治(共産党)
    橋爪明子(共産党)
    毛呂武史(太陽)
    高谷明彦(太陽)
    原口洋子(市民自治の会)
    関口正男

反対 菊池俊一(次世代フォーラム)
    松本真知子(次世代フォーラム) 
    草柳 博(政風会)
    岡本 勇(政風会)
    須田 隆(政風会)
    長島有里(民主党ずしクラブ)
    小林和茂(民主党ずしクラブ)
    高野 毅(民主党ずしクラブ)
    君島雄一郎     

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