旬のはなし

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犬島音頭

2013年08月15日 | 音(おと)のこと
昨日は犬島自然の家で夏祭りがあった。
行くと広場の真ん中にやぐらが立っていた。
このやぐらの上で私と元メンバーの古道里さんとが太鼓を叩き、その周りで盆踊りを踊るという事だった。
盆踊りの曲は犬島音頭、太鼓と唄だけの素朴な曲だが、なかなか味がある。
もともとは犬島の精錬所が稼動してた頃多くの人が出稼ぎに来ていて、中でも福島からの人が多かったそうな。
で盆の時に福島の民謡を唄い太鼓を叩き踊ったらしい。
その曲に犬島の詩を載せできたのが犬島音頭だ。
今年の春、せとうち国際芸術祭が始まる時に一度港で犬島音頭をやったので私達は2回目だった。
私も楽しみに行ったのだが、太鼓を叩くのは少々難しかった。
本当は唄の人と太鼓で生の演奏をするのが一番であるが、皆さん年を重ねて唄える人がいない。
それで昔の録音した音源に合わせて太鼓を叩き踊るのだ。
今回はやぐらの下にカラオケ用のアンプ、スピーカーを置き流した。
私もこの状況は厳しいなぁとは覚悟はしてたが、予想は的中太鼓を少し大きめに叩けば音源が聴こえない。
私はつらく涙しながら太鼓を叩いた。
しかしやぐらの周りでは昔若かったご婦人方や青年達が楽しそうに踊っていた。
結局合間合間に芝居やカラオケをはさみながら3回踊った。
今度は誰かに唄を覚えて貰ってお互い生で気持ち良く太鼓を叩いてみたいものだ。