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大雪の冬 三嶺(1893)の名頃コース

平成23年2月5日三嶺山頂(1893)にて 撮影

大雪の冬

いつもなら さほど 危険でないと と思われる 場所でも 雪の多さにより 潜在的なリスクが 露呈してくる。

■三嶺(1893)の名頃ルート

三嶺(1893)への登山コースとして 無雪期、一般的に のぼられているのは 名頃ルートであるが 大雪の冬は 要注意の箇所がでてくる。

樹林帯 を抜けたあたりから 上部。

よく 雪崩痕 などがあり、上部からブロック崩壊の危険もある所を通過したりする。

■実際 三嶺南面では

デブリをよく見かけるし、 事実 雪がすべり落ちていくのを 2008年 山頂から目撃した。

■もとより 雪が多ければ 夏道と 冬道は 基本的に 別である。

夏道 通り では 危険なので 積雪期には独自の冬道など できている多雪地帯の山域もあるが、南国四国だけに ここでは冬道は設定されていない。

大雪の時でも 夏道の登山道などにつけられた赤テープなどに導かれて 夏道を冬道に つかうから こうしたことがでてくるだけのこと。

■雪の少ない 冬なら。

冬でも 雪の少ない時期、雪が締まってしまた時などは 夏道でも 問題はないだろう。

が いまの積雪状態が安定しているかどうか 適切に 判断できること。

ようは 積雪状態 天候などの 状況判断が 適切にできる だろうかが 一番である。

■柳澤氏の言

 みんないっているから 安全というわけでない。

あくまで その場にでくわして 危険を回避できるか 自分で 判断できるかどうかである。


http://www.youtube.com/watch?v=2vKO1MLadCM


三嶺 天狗塚 付近 雪崩   
http://shumiyama.web.fc2.com/kiroku-huyu/2006nadare.html


 

 

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岳人 2008年4月号 備忘録』柳澤昭夫氏

「雪崩もそう。カナダの基準などがどんどんもちこまれてきて、雪崩は科学的に解明されたという錯覚が生まれつつある。でもおれはそんなことちっとも思っていないし、わからないことがたくさんある。(槍平の雪崩もそうですよね。)


でるかもしれないという予想は成り立つかもしれないけど、このいま雪崩はでないという確証は絶対に手に入らない。

きょうあたりは大丈夫だろうというのは甘い推測にすぎなくて、甘いか辛いかはいつも結果論。雪崩に遭へばバカもんといわれ、遭わなければたいしたものんだといわれるだけの話。結局は推測の域を出ない。

みんなが行けば怖くない式で、天気はいいしあいつらも行っている、軟弱と見られるのはシャクおれらも行こうよという連中がある一方、いやみんなは行動しているけどおれたちは何がなんでも今日は動かないという信念があるかどうかの違いに過ぎない。」

柳澤昭夫 氏
『岳人 2008年4月号 備忘録』
http://blog.goo.ne.jp/shumiyama/e/eb85ebd3d846c54ecdfa544e191444cf

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『登山者は今までの経験だけで山の天候、積雪状態、雪庇のできる具合を判断しないほうがよいと言える。同様に、山で培ってきた今までの経験という
ものさし だけで、雪崩の危険を判断すべきでない。

気候変動という悠久の時間変化に比べれば、私たちが山で経験している時間は余りに短すぎる。気候変動に応じた新しい雪崩判断の「ものさし」、科学的な知識と経験で得た知識を融合させた「ものさし」を、登山者は身につける必要があると私は考えている。』阿部幹雄著

『ドキュメント 雪崩遭難』 阿部幹雄著 山と溪谷社 2003年2月初版

 


 



温暖な四国でも

雪崩 2008

平成20年 冬 天狗峠

三嶺 天狗塚 付近 雪崩

雪山100のリスク

 

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