週刊碁ブログ

編集・整理班が紙面にはできない小ネタを語ります。読んでも、たぶん強くはなりません。

制作日誌

2012-02-20 04:33:12 | 整理・小瀬村(神奈川/蟹座/卒業生)
今回はちょっと制作日誌的な感じでカレンダーを追ってみましょう。

本紙の1面や終面(20面)を飾るタイトル戦は、やんごとない事情が
ない限りは、新聞ですので速報(即週)になります。

インターネットのご時世ですから速報というコトバを使うには少々
気が引けますが、ここは胸を張っていきましょう(笑)

整理は月曜日は基本お休みです。土曜日が印刷なので、その振替の
意味合いです。

▽2月14日(火)
 認定やベスポジ、詰碁、手筋などなど、前もって作っておけるもの
については、発注から入稿まで順次行っていますが、組み付けは、
必要があるケースを除いて、その週(今週作業といいます)にゲラに
いたします。次週掲載なのかその週なのか混同するからです。

 学生王座特別対局や、NHK杯、碁盤に挑戦、これぞプロ!も
この日に原稿を組み付けてゲラにしています。けっこう多いですね。

▽2月15日(水)
 火曜日に進みが良いと、水曜日はヒマ? いえいえ、そんなことは
ありません。組み付けと同時進行で校正も行っています。全体的な
メニューの調整とかもあるのです。

 メニューの調整は基本的には編集サイドの仕事。ですが、どの記事を
最初に持ってきて、どの記事をどの分量で書けばいいのか、整理が
関与しないと、いきなりレイアウトしてもパンパンだったりスカスカ
だったりします。碁界ネットワークと棋戦ワイドのザックリとした
分量をはかります。手合予定がめちゃくちゃ多かったり少なかったり、
手合成績の分量を〝読み間違えて〟組み付けで泣くのはよくあること。

 この日、はじめての手筋が夕方に入り、組み付けて帰宅しました。
分量がここ数回の中で一番少なく(諸事情をわかっているので、書き手に
戻したりせず、こちらで対応)、ちょっと時間がかかりました。

▽2月16日(木)
 アマ面はここ数年はこの日にレイアウトしています。

 で、木曜日がいちばんツライとは私の感想。あまり口にしませんけど。
なぜか。それは、金曜日の作業の多寡がわかるので、その作業を円滑に
進めるため少々無理をするからです。具体的に言いますと、今週ですと
棋聖戦七番勝負とドコモ杯女流棋聖戦は木曜対局なので、金曜日に原稿を
いただくことになる。で、棋戦ワイド2面も金曜日。それだけで7面分の
新組が確定なのです。
 組み付けながら、校正もしながら時間と戦っているので、7面新組は
正直多いです。

 これに碁界ネットワークも金曜日に持ち越してしまってはたまりません。
編集長に無理を言って原稿を早く書いてもらい、組み付けました。

 今週は問題ありませんでしたが、中野杯みたいなテマヒマかけたいものが
諸事情あって入稿が木曜日になるともっとキツイ。短期決戦でレイアウトや
見出しを考えてよりよい紙面にするべく戦っています。

 なお、整理は原稿の催促で〝悪役〟めいた見られ方をするかもしませんが、
制作の持ち時間は限られているので、仕方ありません。
(ごめんごめん、原稿忘れていたよという遅刻の理由は止めてね、○○様)

▽2月17日(金)
 朝一で棋聖戦が入りました。出張前にちょっとたきつけるようなことを
言ってしまいましたが、謝ります。女流棋聖戦とどっちが早いか、などと
言ってごめんなさい。
(もちろん、私も書いた担当もいろいろ百も承知の掛け合い漫才です)

 そんな会話を知ってか知らでか〝おっとり刀〟で入稿したのが女流棋聖戦。
(さあ、辞書的な意味なのか字面のイメージかどっちでしょう)

 女流棋聖戦は、いつ入ってもいいように〝想定レイアウト〟を木曜日に
作っておいた(つまり、写真とかを選んでやりたいレイアウトのイメージを
先に決めておく)ので、まったく無問題。慣れているので、こちらも防御策は
あります。困ったのは想定以上に大量に書かれてしまったこと。これを
合わせるのに苦労しました。
(原稿をいただいてからレイアウトしても、結局どこまで自分がやりたい
レイアウトができるのかモガくことになるので、先にやっておくのは
なんら問題ありません)

 苦労したのが、棋戦ワイド。いろいろ載せないといけない〝お約束〟の
原稿や、昇段や引退などは当日にわかるケースがあって、これは事前に用意
できません。ニュース面らしいニュースですね。
(以前書きましたが、故・藤沢秀行名誉棋聖先生と故・二十三世本因坊坂田栄寿
先生の訃報は、それぞれ金曜日の朝と、同じく金曜日のお昼に一報が入って
きました。大ニュースですから紙面を大きく組み換えて1面に持ってきました。
原稿ももちろん、それから書いたものです)

 最初、棋聖戦最終予選の原稿は58行(!)で書き手の方もメールに「ごめん、
書き過ぎた」と。あきらかなオーバーラン。編集さんが削ってくれました。
 それでもカラい(全体の分量が多い)。その棋聖戦最終予選は最初、写真
なしの組み付けにしようかと判断する寸前でした。でも、編集担当が、「顔
Pじゃなくてヨコ写真使ってね」という指定をしていたのです。んが。

▽2月18日(土)
 ひたすら校正校正、朱字直し朱字直しです。印刷は午後2時過ぎスタート。


 さてさて、手の内を晒すのもこの辺で。実際に刷ったものでその5面がどう
なっているのかご覧ください。え、どうせさらに原稿を削ったんだろ? ブブー。
 盤上に限らず手筋はあるものなのです。




2月20日発売(27日号)のラインナップです。

1、2、3面 棋聖戦七番勝負第4局

4、5面 棋戦ワイド

7面 碁界ネットワーク・竜星戦
   渡辺文夫日本棋院最高顧問逝去
   秀哉賞
   大倉喜七郎賞
   
8面 山下敬吾名人のはじめての手筋・歴代本因坊列伝

9面 これぞプロ! 選評・石田章九段
   神田英九段(島根県)― 一力遼二段(宮城県)
   岡田伸一郎八段(埼玉)―伊藤優詩二段(北海道)

10面 学生王座特別対局・二十五世本因坊治勲のお悩み天国

11面 碁界ネットワーク・阿含・桐山杯開幕
   LG杯決勝三番勝負
   週刊碁的囲碁ガール(着物の囲碁ガール)
   M・レドモンド九段&吉原由香里五段、雑誌に登場
   第2回エステー&フマキラー囲碁マスターズカップ抽選会

13面 認定

15面 NHK杯・1分の詰碁

16面 ベスポジを探せ・山城宏九段のヨセワン

17面 アマ
   沖縄の公立学校で囲碁入門指導
   女流アマ選手権関東予選&愛知県大会

18面 井山裕太天元の碁盤に挑戦!

20、19 ドコモ杯女流棋聖戦三番勝負第2局


〈ふろく〉

 秀行先生と坂田先生の件を何度も書くのは、関係者から「ネットに書いてあったよ、
予定稿なんじゃないのって」と言われたからです。
 怒り心頭を通り越して、我々がその想像力を超えた仕事をやってのけたことを誇りに
思いました。
 尊敬する大棋士に対してそんなことは絶対にしないしできません。
 今週もご愛読いただけますと幸いです。
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