蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

闘う昼食

2008-01-07 00:38:08 | 中国食文化
昨日、ある集まりがあって浙江図書館へ行った。
ここは一応、浙江省の中心的図書館。
その事務所の一角を借りて勉強会をしていた。

朝10時に開始し、昼過ぎまで議論。
いい加減腹が減ってきたので、みなで食べに行くことに。

初めに目指したところは、すでになかった。
中国は昨日まであったところが今日にはない、
なんてことは日常茶飯事なので、それほど驚かず次の目的地へ。
そこは四川料理の店。
しかし、混んでいて20分待ちとのこと。
腹が減っていた我々はその20分を待つことが出来ず、近くの別の店へ。

我々6人は個室に通された。
一人一品、ってことで都合6品注文。
食事が待っている間、みなでわいわい楽しくおしゃべり。

しばらくして、キャベツの炒め物がやってきた。
このときは何の疑問も持たずにみな箸を進めていた。
しかし、2品目がなかなか来ない。
みんなも徐々にいらだち始めた。

ようやく2品目の豆腐鍋が到着。
少しはみんなの気も落ち着いたが、
やはり、3品目がやってこない。

一人が催促をすると、3品目がやってきた。
これは薄い皮で挽肉やピーマンなどを炒めたものを巻いて食べるもの。
当然、あっという間になくなっていった。

このころには、もう話題の中心は、
「料理が出てくるのが遅すぎる」というもの。
しかも、一人が先ほどの料理に「髪の毛」が入っていることを発見。

業を煮やした3人が厨房へと降りていく。
「遅すぎる、いつになったら出てくるのだ!!」
「あと5分もかかるのか!!」
「料理に髪の毛が入っていたぞ!!」
大声で怒鳴る声が店中に響く。

埒があかないと見た我々はついに店を出ることに。
当然、レジ先でも言い合いがはじまる。

「今作っているところだから、もうすぐできる」
と店側は慌てて主張するが、
「ふざけるな、もう出る。時間がないんだ」
「料理に髪の毛が入っていて気持ちが悪い」
と更に大きな声で反撃。

結局、髪の毛が入っていた料理のお金は払わず、2品分だけを払って店を出た。

いやあ、いいものを見せてもらいました。
これぞ、中国の食事風景って感じですよ。
みんな、食事になるとかなりの割合で短気。
しかも、こういうときは女性がすごいね。

で、その後どうなったかというと、
腹が減っていた我々は、結局四川料理の店へ行って食事を済ませました、とさ。


*写真は図書館前の古本市。毎週土日の晴れた日に開催。

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