大震災、原発事故と不安な日々が続きますが、
みなさんいかがお過ごしでしょうか?
連日の報道にあるとおり、在日外国人が国外に退避しています。
私が住む街にはフランス人が多くいるのですが、
どうやら早々に退避していたようで、早くから姿が見られなくなりました。
そんな中、我々一家も夜逃げ同然に日本を離れました。
目的は一つ。
ちびりんこを守るため。
うちのちびりんこは、生後10ヶ月余り。
大人なら問題ない値でも、彼にとっては重要な問題。
今後の彼の人生のためにも、打てる手を打とう、
それが、我々の出した結論でした。
保育園にも無理を言って身体検査を早めてもらい、
17日夜、羽田から韓国ソウル経由で上海入りをしました。
ちびりんこの体に負担をかけるのではないかと心配をしましたが、
幸いにも体調も崩さず、元気に中国まで無事たどり着きました。
(それにしても、仁川空港、ちょっと不満。
子供のミルクを作るのに、お湯がなかなか手に入らず、あまり優しくない空港だと感じました。)
現在、彼は問題なく元気に過ごしています。
今しばらく日本の様子を見てから帰国ということになりそうです。
(なお、私はすでに帰国しています)
さて、なぜ在日外国人はいち早く日本を脱出したのか。
一つは、もちろん「帰る場所」があるから。
脱出する場所があるというのは、この場合間違いなく強みです。
私も中国にいるとき、何かあったら日本に戻るという選択オプションをもっていたのは、
実際使う場面はなかったものの、心強いものでした。
それと、中国のみとの比較ですが、
中国人は基本的に政府を信用していない、というのがあります。
というより、日本人は政府を基本的に信用しすぎているということです。
日本人は頭のどこかで政府が自分たちを最終的には守ってくれると信じているのだと思っております。
もちろん、私も日本人ですから、中国人よりも政府を信用しています。
ですが、中国人(恐らくほかの外国人も)は、
政府の出す情報は嘘が混じっている、むしろ本当のことは言っていない、
と思っているために、自分の身は自分で守るしかないと考えているのです。
そう、ポイントは「自分の身は自分で守る」ということなのです。
さらには、情報が中心から離れれば離れるほど限定的になり、
それがために、恐怖が倍増されていくということもあるのかもしれません。
中国でも連日特集を組んでニュースを流していましたが、
津波の映像、破壊された町の映像、原発から漏れ出る放射性物質の情報などを中心的に取り上げ、
日本のテレビなどで連日報道されているような復興への努力や
放射性物質がどこまで危険でどこまで安全かということについては、さほど報道されていません。
報道されていても、今の段階では中国での生活には直接関係していないので、
日本人のように真剣に番組内容を捉えてはいないのかもしれません。
いずれにしても、「地震」「津波」「原発事故」というキーワードだけが人々に印象付けられ、
そのため、逆に「大変だ」「危険だ」という気持ちが膨らんでいくのだと思います。
恐らく、国外退避をした人たちの中にも、母国にいる家族や友人からの強い勧めによって決断したという人たちが多くいることと思います。
実際、我々もそうでしたから。
ほかにもまだいろいろ理由はあると思いますが、
在日外国人たちは、いろんなことを判断した上で退避したのだと思います。
中には、「逃げた」と批判する向きもあるみたいですが、
逆の立場になれば、そう判断するのも止むを得ないということに気づくはずです。
今、東京では水の購入が困難な状況になっています。
無駄な買占めはもちろんいけませんが、
それを一面的に批判するのもどうなんだろうと思います。
お年寄りが水をたくさん買っているのも、
もしかしたら、乳飲み子の孫のために買っているかもしれないですし。
人が何かをするとき、
人それぞれの事情・背景があって行動を起こします。
もちろん、全てが正しいというわけではないのですが、
こんなときこそだからこそ、
様々な「どうだろう?」という現象を一面的に捉え批判せずに、
冷静に判断できたらと強く思いました。
それにしても、政治家がここまでダメダメだとは正直がっかりですが。
みなさんいかがお過ごしでしょうか?
連日の報道にあるとおり、在日外国人が国外に退避しています。
私が住む街にはフランス人が多くいるのですが、
どうやら早々に退避していたようで、早くから姿が見られなくなりました。
そんな中、我々一家も夜逃げ同然に日本を離れました。
目的は一つ。
ちびりんこを守るため。
うちのちびりんこは、生後10ヶ月余り。
大人なら問題ない値でも、彼にとっては重要な問題。
今後の彼の人生のためにも、打てる手を打とう、
それが、我々の出した結論でした。
保育園にも無理を言って身体検査を早めてもらい、
17日夜、羽田から韓国ソウル経由で上海入りをしました。
ちびりんこの体に負担をかけるのではないかと心配をしましたが、
幸いにも体調も崩さず、元気に中国まで無事たどり着きました。
(それにしても、仁川空港、ちょっと不満。
子供のミルクを作るのに、お湯がなかなか手に入らず、あまり優しくない空港だと感じました。)
現在、彼は問題なく元気に過ごしています。
今しばらく日本の様子を見てから帰国ということになりそうです。
(なお、私はすでに帰国しています)
さて、なぜ在日外国人はいち早く日本を脱出したのか。
一つは、もちろん「帰る場所」があるから。
脱出する場所があるというのは、この場合間違いなく強みです。
私も中国にいるとき、何かあったら日本に戻るという選択オプションをもっていたのは、
実際使う場面はなかったものの、心強いものでした。
それと、中国のみとの比較ですが、
中国人は基本的に政府を信用していない、というのがあります。
というより、日本人は政府を基本的に信用しすぎているということです。
日本人は頭のどこかで政府が自分たちを最終的には守ってくれると信じているのだと思っております。
もちろん、私も日本人ですから、中国人よりも政府を信用しています。
ですが、中国人(恐らくほかの外国人も)は、
政府の出す情報は嘘が混じっている、むしろ本当のことは言っていない、
と思っているために、自分の身は自分で守るしかないと考えているのです。
そう、ポイントは「自分の身は自分で守る」ということなのです。
さらには、情報が中心から離れれば離れるほど限定的になり、
それがために、恐怖が倍増されていくということもあるのかもしれません。
中国でも連日特集を組んでニュースを流していましたが、
津波の映像、破壊された町の映像、原発から漏れ出る放射性物質の情報などを中心的に取り上げ、
日本のテレビなどで連日報道されているような復興への努力や
放射性物質がどこまで危険でどこまで安全かということについては、さほど報道されていません。
報道されていても、今の段階では中国での生活には直接関係していないので、
日本人のように真剣に番組内容を捉えてはいないのかもしれません。
いずれにしても、「地震」「津波」「原発事故」というキーワードだけが人々に印象付けられ、
そのため、逆に「大変だ」「危険だ」という気持ちが膨らんでいくのだと思います。
恐らく、国外退避をした人たちの中にも、母国にいる家族や友人からの強い勧めによって決断したという人たちが多くいることと思います。
実際、我々もそうでしたから。
ほかにもまだいろいろ理由はあると思いますが、
在日外国人たちは、いろんなことを判断した上で退避したのだと思います。
中には、「逃げた」と批判する向きもあるみたいですが、
逆の立場になれば、そう判断するのも止むを得ないということに気づくはずです。
今、東京では水の購入が困難な状況になっています。
無駄な買占めはもちろんいけませんが、
それを一面的に批判するのもどうなんだろうと思います。
お年寄りが水をたくさん買っているのも、
もしかしたら、乳飲み子の孫のために買っているかもしれないですし。
人が何かをするとき、
人それぞれの事情・背景があって行動を起こします。
もちろん、全てが正しいというわけではないのですが、
こんなときこそだからこそ、
様々な「どうだろう?」という現象を一面的に捉え批判せずに、
冷静に判断できたらと強く思いました。
それにしても、政治家がここまでダメダメだとは正直がっかりですが。