蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

久々に「いや~んさん」を見に行った

2009-09-02 17:47:00 | 中国・その他地域
会議出席のために中原に行った。
もちろん武蔵中原ではない。
中原(ちゅうげん)地域である。

鄭州で行われた会議は無事終了。
翌日は出席者みんなと仲良く洛陽へ。

洛陽は久しぶりだ。
約15年前に友人達と北京から寝台に乗って訪れて以来。
ボクの中国初体験の一つが洛陽だっただけに感慨深いものがある。

鄭州からバスに乗り約2時間半。
途中休憩を挟みながらの旅となった。

それにしても今回のガイドさんは素晴らしかった。
日本語が流暢なだけでなく歴史・文化に対する知識が豊富。
バスに乗っている間中、彼はしゃべり続けていた。

おかげで杜甫の故居もバスの中から確認できたし、
遠くの方であったが、黄河もしっかりと見た。
彼がいなかったら、ただぼんやりと通り過ぎていただろう。

さて、第一の目的地は白馬寺
ここは中国で最初の寺院とされていて、
まさに中国仏教発祥の地とも言える場所。

伽藍・仏像自体は残念ながら当時のものはなく、
再建されたものや移管されてきたものばかり。
特にここは文革の時に、破壊されて燃やされてしまったらしい。
一瞬にして隋唐時代の写本なんかが焼失したんだそうだ。
う~ん、非常に残念なことだ。

白馬寺見学の後に、食事をし、
次の目的地、龍門石窟へ向かった。
言わずと知れた世界文化遺産。

白馬寺もだが、ここも以前訪れた場所。
それにしても、全く印象が変わっている。
やっぱりこの15年間にもの凄く整備されたんだね。
出口あたりで、おっちゃんが輪投げの店を開いていた頃とは大違い。
しかも、輪投げの対象商品が、馬の唐三彩(偽物)だったのに。

やはり大きく見所満載だった。
一部、立ち入り禁止の所まで行って見学もした。
そして、久々に「いや~んさん」とも再会した。
「いや~んさん」とは写真の彼。
もちろん、ボクが勝手にそう呼んでいるだけだが。

龍門石窟の対面には、白園という場所がある。
この「白」は白居易の「白」のこと。
ここには、白居易の墓がある。
いろいろと関係がこれからもありそうなのでとりあえずお参りをしておいた。

そんなこんなであっという間に2時間近くが経っていた。
それでも、多少急ぎ足で見学していたんだから、
本気で見ていこうと思ったら、半日は必要だろうね。

結局、洛陽見学はこの2箇所で終了。
当初の予定に入っていた洛陽博物館に行けなかったのが心残りだが、
まあ、現在リニューアル中だというので、また次回を楽しみにしておこう。

ちなみにオープンは今年10月とのこと。
それ以降に訪れる人は是非行ってみて下さい。
収蔵品ももの凄く多種多彩だそうなので。