蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

やっぱり飛ばしたかぁ

2008-07-16 23:27:05 | テレビ・映画
先週から公開された期待の作品『赤壁』(邦題:レッドクリフ)。
ボックスオフィスでは記録を樹立中。
公開直前には毎日新聞で紹介されていた。
そんな話題作を同僚と一緒に見に行った。

ストーリーは説明しなくていいよね。
三国志の物語の中でも最も有名な戦いだから。
だからこそ、制作が決定した時から話題だったわけで。
簡単に言うと、曹操軍vs劉備・孫権連合軍ってことになる。

配役は、
孫権軍の参謀周瑜が梁朝偉トニーレオン)、
劉備軍の参謀諸葛亮孔明が金城武
周瑜の美人妻小喬役が林志玲
孫権の妹役がボクの大好きな趙薇ビッキー・チャオ)、
そして、小喬を狙う曹操役が張豊毅という豪華キャスト。
ちなみに、周瑜軍には日本から中村獅童が参加しております。

監督は呉宇森ジョン・ウー)。
中国有名監督が歴史を題材とした大作を撮るという、
今までも何度となく繰り返されていた現象についに彼も参戦というわけ。

では、感想を。
面白かった。
今までの監督たちは、映像美にばかり走っていて、そこが気に入らなかったが、
ジョン・ウーはさすがハリウッドで撮っていただけあって、映像美だけではない。
というより、美しさでは過去の様々な作品(『無極』とか『黄金甲』とかね)には負けている。
だけど、その分、内容で見せようとしているところが気に入った。
『黄金甲』は戦い方も映像美中心だったけど、
『赤壁』は戦術などをちゃんと見せている。
ところどころに笑いをちりばめるなど、飽きさせない構成を取っている。

諸葛亮もコミカルでチャーミング。
女性陣の評判も上々の金城孔明。
ビッキー・チャオのおてんば娘も魅力的。
スケベで傲慢な曹操もさすがの貫禄。

ただ、不満が。
それも大きな不満が。
上映時間135分は中国映画にしては長い。

にもかかわらず、
それにもかかわらずだ、
結局、「赤壁の戦わず」だった!!

肝心の「赤壁の戦い」まで辿り着かずに、終わってしまった。
曹操軍の船を燃やさず仕舞いだった。
「To Be Continued・・・」、だってさ。
よくよく見てみると、題名が『赤壁(上)』となっていた・・・。

(下)はいつやるんだ!?
早くやらないと忘れちゃうよ。


あ、そうそう、
ちゃんと飛んでいましたよ、白ハト。
ジョン・ウー作品だもの。
意味無く不必要な場面でも、ジャンジャン飛ばさなくちゃ。


*写真はこちらから。ここには8分間の映像もありますよ。
http://data.yule.baidu.com/movie/192830.html