蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

茶館にまつわるエトセトラ

2006-03-12 18:10:39 | 中国食文化
ご存じの通り、中国はお茶大国。
緑茶・黒茶・白茶・紅茶・青茶など色で分類されていたりする。
日本で有名なのは、ウーロン茶・ジャスミン茶あたりか。

ここ杭州は中国でも有数のお茶どころ。
西湖の西側には龍井茶(ロンジン茶)が取れる村がある。
その名も「龍井村」。
そのまんま。
ツアーなどで行けば、茶摘み体験もできるはず。
そこで取れた茶葉も購入できる。
いいやつは、と~っても高いけど。
でも、日本人観光客には大したことないと思うので、買った方がいいよ。
そろそろ新茶も街には出回ってるので、是非。

そんで、西湖周辺を中心に茶館がわんさかある。
日本でも最近中国茶ブームで茶館があるでしょ。
ボクも日本にいる時、何度か行ったことがある。

でも、ここ杭州の茶館はひと味違う。
ちょっと紹介。

まずは店に入る。
何人かを言って、席に案内してもらう。
空いていれば、個室に入れる。
メニューを見る。
ここまでは普通の店と一緒。
ここからが違う。

なんとメニューには茶しか載っていない。
どこを探してもお茶ばかり。
お茶お茶お茶。
数十種類のお茶と値段が。
もちろん、きちんと分類されている。
緑茶類は緑茶類に。(ちなみに、龍井茶は緑茶)

自分の気に入ったお茶を注文。
このとき、値段に注目しておくこと。
実はこのとき店員がお盆を持ってきている。
空のお盆を。
なぜか?

実はそのお盆を持ってあるところに行く必要がある。
それは、
食べ物が置いてあるところへ。

そうなんです、ここ杭州の茶館では、食べ物は食べ放題。
いろんなものがあるよ。
おつまみだけではなく、チャーハンだの、餃子だの、お粥だの。
ちゃんとした食事が。
もちろん、食後のデザートも。

つまり、お茶の値段だけで食事までも済ますことができるんです。
それに、お茶は1回だけチェンジができる。
最初に注文したのと同じかそれより下の値段ならば、お茶っ葉チェンジができる。
たとえば、
最初に50元の龍井茶を注文したとする。
いい加減飲み過ぎて、もう味が出なくなったら、メニューを見て、同じ50元のウーロン茶に交換できる。
しかも、値段は50元のまま。
なんて、経済的。

そんなわけで、気が付くと2時間なんてあっという間に過ぎている。
回転悪いよね、茶館。

みなさんも杭州に来た時は是非。
中国でも他の地域ではこんなシステムではないようなので。

*写真は、虎跑夢泉の表面張力がすんごい水。浮いているのは1円玉。