もう騙されないぞ(Won't Get Fooled Again)

旅、音楽、日常・・・まったり雑談します

12月のCD:その1

2005年12月03日 | CD紹介
11月に購入したCDの数が多くて期間中に紹介できなかったので
12月も引き続き紹介していきます。


Doobie Brothers - Stampede
Procol Harum - Exotic Birds and Fruit
Yes - Fragile
Brian Eno - On Land
Rick Wakeman - The Six Wives of Henry VIII


ドゥービー・ブラザーズは西海岸が産んだ最高にかっこいいバンドだと思う。出身地がサンフランシスコから南に車で1時間ほど下ったサンノゼながら、サイケ
に染まらず、オールマン・ブラザーズ・バンドやレイナード・スキナードのような南部の泥臭さに爽快感を加えた音作りがこれまた良い。ドライブ中に聞きたい
バンドはどれ?と聞かれれば迷わず彼らを推す。75年発表の本作もノリにノッてる。"Neal's
Fandango"なんて疾走感があって本当にかっこいいなぁ。なぜ後期のAOR風な雰囲気が嫌いな人が多いのか本作を聞いて納得した。このバンドは疾走
感なんだよ、うん。


ロックにピアノは合うか?プロコル・ハルムに限っては合うと断言しよう。このバンドはピアノだけではなく、オルガンも効果的に使っているので、それが英国
独特の雰囲気を醸し出してくれる稀有な存在になった。なんでもかんでもシンセイサイザーを使えばいいってもんじゃないんですよ。本作ではクラシカルな雰囲
気はかなり減ってはいるものの、ピアノのイントロを聞いた瞬間「あぁ、プロコル・ハルムだな」と感じるゲイリー・ブルッカーの演奏はさすがですな。


一番好きなアルバムと言われれば、その時の気分で違ってきたりするけど、一番思い入れのあるアルバムと言われれば迷わずイエスのこのアルバムを挙げる。こ
のアルバムを買ったのってもう15年も前なんだなぁ。いまだに部屋のCD棚に並んでいるけど、さすがに外見が古臭くなってきたので、2代目を購入した。リ
マスターされているのに加えてサイモン&ガーファンクルの「アメリカ」のカバーもボーナストラックとして収録されているのも魅力。「ラウンドアバウト」な
んて何千回聞いたかわからないほど好きな曲だ。僕をプログレの道に引きずりこんでくれた思い出深いアルバム。


ブライアン・イーノの環境音楽シリーズ第4弾。でも本作はマイク・オールドフィールドの「チュブラー・ベルズ」やピンク・フロイドの大作『おせっかい』に
収録されている「エコーズ」のようなある種の陰鬱した雰囲気を醸し出している。夜明け前の戦場ヶ原や深い沼の底にいるかのような気分になってくる。試しに
これを聞きながら通勤したら、これから周囲でスティーブン・キングのドラマが展開されるんじゃないか、というおどろおどろしさを感じた。まぁ、外出用には
向かない音楽です。ステレオの左右両スピーカーのプラス(+)を3つめのスピーカーにつないで、それを背後に置いて聞くとより効果的な音を楽しめるとアル
バムには書いてあるけど、今では当たり前になった5.1chのプロトタイプを20年前にやってみたんですねぇ。だったら5.1ch用にリマスターすればい
いのに。


イエス黄金期のキーボード奏者、リック・ウェイクマンのソロ作品。中世の王様に嫁いだ6人の奥さんをイメージして作られたそうだが、クラシカルなイメージ
は意外となく、良質のインストゥルメンタル・ロック・アルバムに仕上がっている。全部で6曲収録されており、それぞれが6人の奥さんの人生なりを音像化し
ている。悲喜こもごもだなぁ、とこれを聞きながらイメージできます。それにしても、ヘンリー8世というお方はけっこう無茶苦茶な王様だったみたいですね。