もう騙されないぞ(Won't Get Fooled Again)

旅、音楽、日常・・・まったり雑談します

三波春夫でございます

2004年09月23日 | 音楽
洋楽を聞くようになったのは中学生のころだったと思う。
FMやFEN(現AFN:在日アメリカ空軍が放送するAM局)を聞いて
気に入ったバンドのアルバムをレンタルCD店で借りてはカセットテープにダビングしていた。
ある程度バンド名や曲名を覚えたころから、一つだけ気になっていたことがある。
フィル・コリンズについてだ。

フィル・コリンズはイギリスのプログレ・バンド「ジェネシス」でドラマーとして加入し、
ボーカルのピーター・ガブリエルがバンドを脱退してからは
ドラムとボーカルの二束のわらじを履き、どちらもそつなくこなしてバンドの人気を高め、
その一方でソロ活動を開始して大ヒットを連発し、ドラムをもっと叩きたいなーと思ったのか、
ブランドXというジャズロック的バンドを結成して、これも好評を得る。
とまぁ、ロック界で大成功を収めているうちの一人でもある。

僕がフィル・コリンズを知ったときはすでに彼の頭髪は後退を始めていた。
若い頃はフサフサでヒゲもたくわえていたのが、その頃にはちょっと寂しくなっていた。
高校生だった僕はフィル・コリンズのジャケットの写真を見て、ふと思った。
「この人、誰かに似ている・・・」
イギリス人?いや、外国人じゃない。
日本の芸能人?たぶんそうだと思う。だけど名前がわからない。
どうでもいいことなんだけど、そのことが頭から離れない。
同級生に聞いてみたいところだが、16~7で洋楽の、
それも70年代や80年代を好んで聞いている奴なんて僕の友人には一人もいなかった。
「ジェネシス?何それ。それよりもボンジョビ聞かないの?」そんなかんじだ。

いつのまにかフィル・コリンズが誰に似ているかなんてことはすっかり忘れていた。
彼のやジェネシスのアルバムはその後も購入し続けたが、彼の写真を見ても、
「誰かに似ているんだよな」とふと思うだけで、以前ほど気に留めることはなくなっていた。
彼が誰かに似ていようが、もうそんなことはどうでもよかった。

そんなある日のこと
僕はいつものように何気なくインターネットでニュースやらサッカーの結果を見ていた。
ある音楽系掲示板をクリックし、ジェネシス関連のスレッドをみていると、こんな書き込みがあった。

フィル・コリンズ = レツゴー一匹

紅茶を飲みながらネットサーフィンをしていた僕は
その画面を見た瞬間紅茶を画面にぶちまけた。
レツゴー三匹のじゅんだ!
10年ぶりに謎が解け、さぞかし嬉しいことと思いきや
紅茶色に染まったディスプレイをタオルで拭くことのほうが先だった。
あぁ納得。
レツゴー三匹はリアルタイムで見た経験はないけど、
懐かしのテレビ番組系でその姿は見たことがある。
そういえば、テレビでレツゴー三匹を見かけたことなんて、ここ10年なかったなぁ。
せめて一回でも画面で確認できたならもっと早く知ることができたのに。

とりあえず長年抱き続けていた謎の一つが解明できたので、ちょっと嬉しい気分だ。
余談だけど、ずうっとレツゴー三匹のことを
レ「ッ」ツゴーだと思っていた。
実際は小さいツはいらないんですね。