もう騙されないぞ(Won't Get Fooled Again)

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タージマハル旅行団

2004年09月13日 | CD紹介
最近、ひょんなことからタージマハル旅行団の「一九七二年七月十五日」というアルバムを手に入れた。
洋楽の中でもプログレッシブ・ロックといわれるジャンルが好きな僕は、
日本の(インドではない)70年代を代表するジャムバンドのタージマハル旅行団のことは名前だけは知っていた。
聞く前は、同じく70年代のジャパニーズ・プログレ四人囃子みたいな、
イエスとピンクフロイドを足したような音を聞かせてくれるのかな?と想像したが、
いざ聞いてみて驚愕した。初期のピンクフロイドに現代音楽を混ぜ合わせた、
これぞまさしく70年代初頭のトリップ音楽と感じた。

「七月十五日」を聞いた後、これをインドで聞きたいなぁと思った。
インドには99年に計4ヶ月滞在していた。
そのとき僕のウォークマンの中にはインドのレコード屋で買ったピンクフロイドの「神秘」、
グレイトフルデッドの「ライブ・デッド」、キング・クリムゾンの「クリムゾンキングの宮殿」、
それにマイク・オールドフィールドの「チュブラー・ベルズ」が入っていた。
どれもマリファナを吸うときのBGMとしてだ。
その中に、この日本のバンドのアルバムが入っていても何ら違和感がない。
むしろ英米の大御所たちをリードしているかのような感覚にもなる。

ただ、メンバーの小杉武さん曰く「『タージマハル』という名に特別な、思想的な意味はなかった。
『熱海ドラベラーズ』とか『熱海観光団』という案もあった」と語っている。
うーむ、たしかに「熱海~」というバンド名で、こんな音を出されたらなんか変だ。
熱海で聞くような音ではない。熱海には歌謡曲のほうが似合う。