岸本周平 Blog

和歌山 民主党 衆議院議員
岸本周平 汗と涙の日々!

和歌山大学の学生さんへのお答えーその4

2009年06月22日 09時01分43秒 | Weblog
 これで最後です。

 質問:補正予算で新たに10兆円を使えるとしたらどう使いますか?

 その4.

 そして、私なら、「何をどう改善するかはその地域に任せて考え施行させる。」という方法をとります。いわゆる「ばらまき予算」ではなくて、コンペ方式で競ってもらいます。

 つまり、具体的なプロジェクトで、どのくらいの予算でどのくらいの効果が出たか検証し、競争して、結果を出してもらいます。

 たとえば、どうすれば、交通事故を減らせるか?

 地域により、方針や具体案をそれぞれつくって、施行。交通事故が減った率を競争して、一番インパクトのある方法を全国で使うのです。

 どうしたら学校の給食を改善できるか? コンペするのです。改善されれば、地元農家の活性化や子供たちの健康にもよい結果が現れる可能性が高いです。

 どうしたら電力の消費量を減らせるか? エコ生活に向けて電力以外にも他に何をどう改善できるか?

 どうしたら、地元の商店街が活性化できるのか?

 色々な問題点をひとつひとつ改善する努力を競ってもらうのです。そのことに10兆円の予算の一部を使います。地域の特性を考えた上で、全国でも使えるやり方なら、それを予算化して、実施します。

 そして、予算を付けても、やりっぱなしにしないことが大事です。【結果を検証】することにより、改善する。この繰り返しをシステム化します。そのために、結果を数値化して、評価することが重要になってきます。

 何年もかかるでしょうから、10兆円は複数年度予算とします。今の、日本の予算制度は単年度主義で、使い切ろうとするので、無駄が多いのです。年度末の道路工事を思い出してみてください。

 こうすれば、市民は、より良いサービスを受けることができます。税金を払うこともやぶさかではないと思えるようになります。

 市民から感謝されたら、公務員のみなさんも、もっとがんばろうと思います。自分の仕事に誇りをもてますよね?

 こんな風に改善を突き進めていくと、日本の公共機関のすべてで、数え切れないくらいの改善ができるようになります。
 
 社会企業家を育てたり、NPOの優秀なところと公共機関が上手に組むことで、経験や知識が積み重なり応用できます。

 私のこの答えは目には見えにくいかもしれません。しかし皆の知恵と改善を引き出すシステムを構築することで、今までできなかった市民生活の向上や充実が図れたり、新しい流れが生み出せるものすごい力になるのじゃないかと信じています。

 そして10兆円は細かく配分して使います。

 成果を確認しながら有効に動いている組織に予算を足していくことが重要です。

 母親が努力しない子供に1年分のおこづかいを簡単に渡さないように(笑)、改善ができない機関には予算はつけない、というような徹底した使い方ができるような仕組みも同時につくります。

 簡単にまとめて書けなくて長文になってしまいました。皆さんが汗水ながして働いたお金が税金になっているのでお金の使い方は慎重すぎるくらいで良いと思います。

 みなさんのご意見お待ちしています。

             私たちのために。
             私たちの子供たちのために。  
             私たちの大切な人のために・・・。
             信じられない政治に終止符を打つ。
             そして、信じられる政治を創るために。

-->