昨年は申し込んで外れた、浜離宮での「東京大茶会」に行って参りました。
ここは歌舞伎の演目「御浜御殿綱豊卿」で親しみを感じている場所(仁左衛門@綱豊卿が素敵♪)なので、
そこでの茶会って「きゃぁ~、どないしよ!」と舞い上がり、数日前から「着物はどれにしようかな」とワクワクドキドキ。
昨年も浜離宮は外れたとはいえ、「江戸東京たてもの園」で高橋是清邸の茶室でお茶をいただき、幸せでした。
なので、今回もどんな立派な茶室かな~と期待していたのですが、茶室に限って言えば
歴史的価値の高い建造物が移築された「江戸東京たてもの園」のほうが見るべきものはありました。
だって、浜離宮のはお茶室というより、個人の家?
昭和の一般家庭にあった、蛍光灯の四角いランプシェードから紐がタラーンと下がっていたのを見て驚き、
壁にはオフィスにあるような大きなフツーのアナログ丸時計が掛かってるので二度、びっくり。
茶室は非日常の場なので、そこでこんな無粋な時計を見るのは初めてだったもので……。
ちなみに、お客様も茶室内では腕時計を外すのはマストマナー。
お道具に当たって傷でもつけると大変なので。
設えは期待に反していたとは言え、景色は浜離宮のほうに軍配!
広々した庭園は、間近に迫ってくるかのように建ち並ぶ高層ビルが借景となって、非常にスタイリッシュです。
高級ホテルのコンラッドもバーンと威容を誇ってますしねぇ。
よく行く新宿御苑も、苑内からKDDIビルがスーッと建っているのを見た人は必ず、「まるで、ニューヨーク!」と感激します。
もちろん、浜離宮には古木も多くて、「三百年松」というものを初めて見ました。
いやぁ~、立派!
ふと見ると、「撮影スポット」と目印が立っていたほど絵になる空間。
歌舞伎メイク(園内で実施)をした外国人の子供も写真に納まっていて、可愛い!
他にも書道体験ブースでは、扇子に文字をしたためる体験会などが催されていて楽しそう。
外国人用の着付けコーナーがあるのか、振袖の女性や紋付き袴の男性を大勢見かけて、皆さん、良い笑顔でした。
思わず、「お綺麗ですよ~」と声をかけると、「ありがとう!」と嬉しそうに応じてくれました。
こんな多彩なイベントは「江戸東京-」のほうにはなかった、と思います。
「東京大茶会」は毎年、秋のこの時期に開催されているようです。
お茶に関心のある人は「江戸東京たてもの園」へ、散策やお茶以外のイベントも楽しみたい人は「浜離宮」を
個人的にはお勧めします。