「名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方」鈴木康之著より。
文章と弁当の共通点はなんだろうと、これもまたまた気になる表現だった。もっと正確には「日本の幕の内弁当は世界に誇るグッドデザインである」と語ったのは工業デザイナーの榮久庵憲司さんだったらしい。
色とりどりに並べられたおかずやご飯、栄養のバランスも考えられたものが隙間なく見栄え良く詰まっていると実にきれいなものだ。内容が充実したものは見た目にもうれしくなってしまう。
そしていい文章もにそれに似ているというのだ。文章にも適量があるのだった。何々弁当というネーミングは、キャッチフレーズに相当するようだ。ほどよい容器は文章では文字の分量だった。
読んでもらい理解してもらうためには、多すぎず少なすぎずというところも大事だった。読むのが面倒だと思わせないためには、まずは分量を決めるべきだった。まあ、少なくてもしっかり理解できれば理想的なのだろうが。