「砂漠から芽を出せ!」吉野敬介著より。
いきないりこの本のテーマのようなフレーズが気になった次第。この一冊の中には吉野氏の熱いメッセージがいくつもちりばめられている。本のサブタイトルは“どんな逆境でも絶対折れない自分をつくる50の言葉”ともあった。
筆者の仕事は予備校の古文講師だが、それはフリーターのようなものだとも語っていた。人気を含む実力こそが重要だった。組織からの保障もなかったからだ。プロ野球の世界と同様結果だけが問われる。
ある意味講師は砂漠に播かれた一粒の種のようなものだともいうが、それが実感なのだろう。土地だけは用意されるものの、水も肥料もない、しかも競争が激しい世界だ。結局自力がなければ芽を出すことができない。
吉野氏は私塾も経営しているが、完全自由業ですべて自分の責任でやらねばならないから、かなり過酷なようだ。そこではいかに生徒を引きつける授業ができるかが問われる。
毎日が勝負だと実感しているようだ。古文の勉強も毎日、半分は趣味とはいうが、受験生同様に地道に続けているという。それは常に人気を維持して、いい授業をするためなのだろう。
まあ会社も過去のいい時代のように、年功序列ではなく成果主義になっている。またいくら大企業でも数年後まで安心して勤務できる保障もない。会社員も砂漠から芽を出せるような心構えで実力をつけ、仕事にのぞむことが必要なのだろうな。
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