ちょっとマンネリですが・・・

ダラダラ過ごしている毎日のことあれこれ・・・・

魅力を作っているのは〈初心〉というもの。

2010年04月08日 | Weblog
「逆境を生きる」城山三郎著より。

魅力とは何かについて触れていた。簡単には説明できないものだが、これを逆に〈魅力がない〉とはどういうことかから考えれば、わかりやすいと述べていた。

つまり、それは型にはまった人だという。要するにその他大勢ということでもあろう。城山さんは、また型にはまるということを、〈椅子〉にもたとえていた。その椅子とは、地位、ポジションという意味でもあった。

会社では平社員は小さな椅子に座り、役職が上になるにつれて大きくなる。当然ながら社長は最も大きい椅子に座ることになるが、態度もその椅子の大きさに従って尊大になる傾向がある。しかし、こんな風に椅子に支配されてしまう人間ほど魅力がないと指摘している。

また、別のページではラスベガスでサミー・デイヴィスJrの舞台を見たときの印象についても語っていた。彼は黒人で背の低い歌手だった。いたって小柄、貧相、顔もよくないときている。しかし、アメリカのショービジネス界ではトップクラスのタレントだった。

城山さんは、舞台を見ていて司会者とのやり取りで、笑いがものすごく新鮮だと感じていた。同じ劇場で何日もやっていても「今日初めてやっているんだ」というニュアンスを客に与えようとしていた。芸人は毎日やっていても、客は初めて見る人のほうが多い。

そして、わざわざ来てくれた客を笑わせよう、楽しませようと懸命に芸を披露していたのだ。よく見るとたっぷりと汗を流していたという。この部分を読んで、自分もただ惰性だけで仕事をやっていることの方が多そうだなと反省させられた次第。

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