「朝日新聞」2010.10.23付けより。
生活面の連載エッセイ「積極的その日暮らし」(落合恵子)からのフレーズ。この日のタイトルは“約束ひとつ”だった。この約束とは同世代の同業者、つまり作家と交わしたものだった。
彼は「もしぼくの講演がいかなる意味でもパワーダウンしてきたと思ったら、その時は遠慮しないで言ってくれる?・・・」と話したそうだ。そして、お互いにそう指摘しあおうということになったのだ。
そこで、パワーダウンとは、量ではなく、むしろ質を意味していたのだ。質の低下は、自分でも分かりにくく、周囲も言い出しかねることもあるからのようだ。
たとえ客観的に分かっていても、実際に口に出して本人には伝えにくいことも想像できる。当然ながら彼女自身も相手に伝えるためにはそれなりの努力も必要だと感じている。
振り返ってみれば、30代、40代には、それなりにスタミナもあって、自分なりの仕事の質の濃さも感じられたもの。ところが、歳をとるにつれて、多少要領はよくなったものの、なかなか満足な仕事もできにくい。頭で考えるほど体が動かない・・・残念!
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