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「気持ちは図面に書けない」

2010年02月10日 | Weblog
「仕事が面白くなる発想法」岡野雅行著より。

この本のサブタイトルには、“世界一の職人が教える”とある。金属製品を何工程にもわたって変形させてつくる金型は、人の手による微妙な調整がなければ完成しないという。岡野さんは、最後の「もう気持ち薄く」なんていう微調整こそが、本当のキモの部分だと語っている。

そんな気持ちは図面には書けないものだったのだ。だから、図面がいくらよくても最終的な完成まではいけないのだ。マニュアルには書いていない部分こそが、他人にはできない自分だけの発想だった。

ここに面白い例があった。「がま口」の留め金の部分だった。留め金を閉じるときに「パチン」という音がする。この音がどうすれば出るかなどは、図面には書かれていない。感覚で覚えていくしかなかった。

その人でなければ完成させられない技術を持っているのは強いことだと感じた次第。世界一の職人さんはこういう独自のノウハウをたくさん持っているに違いない。それは豊かな経験と発想がなければ得ることはできないのだろうな。

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