ちょっとマンネリですが・・・

ダラダラ過ごしている毎日のことあれこれ・・・・

どんなに才能のある人間でも、ひとつのことをやってきた人間には敵わない。

2007年11月20日 | Weblog
「R25」2007.11.15付けより。

インタビュー記事での浅田次郎のことばだった。彼の職歴についてはすでにあちこちで書かれているからご存じの方も多いことだろう。高校を卒業後自衛隊に入り、2年後に除隊している。その後アパレル業について24歳の時には自営していた。

そして、人気作家となった今でも、彼自身小説を書くより商売のほうがうまいと思うと笑っている。昼はアパレルの仕事をして夜家族が寝静まってから小説を書いていたのだ。

もともと読書が大好きで、小学生のころに『伊豆の踊り子』のエンディングを自分なりに書き換えていたというからすごい。そして、中学生で小説家になることを決めていたという。はたして、中学生で将来の職業を決めている人などどれほどいるのだろうか。

商売も順調にいったわけではなかった。29歳で1億数千万円の借金をつくって倒産したが、6年で復活している。しかもその間も小説を書き続けていたというから並の根性ではない。文章が活字になったのは39歳だった。

数十年間ずっと、ずっと書き続け、努力して考えに考えてきた結果が今なのだ。愚直に進んできたことで成功をおさめている見本にも思える。「自分が面白がっていないと面白い小説にはならない」、という部分も説得力があるな。


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