ちょっとマンネリですが・・・

ダラダラ過ごしている毎日のことあれこれ・・・・

「居候文化論」

2010年05月14日 | Weblog
「一流をつくる法則」齋藤孝著より。

いきなりこの言葉を見ても、いったいこれは何のことだかさっぱりわかりにくい。ここでは「漫画家の青春溶鉱炉」と題して、主にトキワ荘に住んでいた漫画家たちのことについて触れられていた。

赤塚不二夫は、次のように語っていた。「~売れないヤツが売れているヤツのところに居候して、その間に学び、鍛え、充電する。居候させてるヤツは、なんにも言わず、それが当然のこととして面倒を見る。そしてその居候が世に出ることをもってお返しとする。・・・」

赤塚さんは、トキワ荘では石ノ森(章太郎)のところに居候していた。この経験から、赤塚さんも売れるようになってからは、何人も居候を養うようになっていた。もっとも有名なのがタモリだろう。

そもそも、そのトキワ荘の居候文化の頂点にいたのが手塚治虫だったという。そこでは多くの者がタダ飯をたべ、気配りしてもらったようだ。

そう言えば、今月初めに知り合いのご婦人(80代)の甥御さん(70代)が叙勲されたので、おめでとうとご挨拶したばかりだった。するとそのご婦人は、彼は大学を出てから10年間もうちに居候していたんですよ、と話していたのを思い出した次第。

今ではめったに居候という言葉は聞けなくなったものだな。結局目先の損得だけではなく、広く支える気持ちがなければ、居候文化は成り立たないのだろうなぁ・・・

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