「15分あれば喫茶店に入りなさい。」齋藤孝著より。
実におもしろい表現だった。今まで“ちょっとだらけた公共性”などということは意識したことはなったが、言われてみればそれは実に適切な表現にも思えた次第だ。
仕事場でもないから緊張する必要もないし、家庭のようにだらしない格好をするわけにもいかない。齋藤氏は喫茶店に足を踏み入れた途端に仕事モードのスイッチが入るというから、実に徹底していることがうかがえる。
私などは喫茶店では、まずはリラックスすることに目的を持ってきてしまう。だから、とたんに眠気をもよおすことがしばしばだ。ところが、齋藤氏は喫茶店ももう一つの仕事場と考えていたのだ。
しかも、そこには人がいて物音がするが、それがまた集中力を高めるもとになっていたのだ。そういえば、私のワイフもしばしば自宅でテレビを見ながら書類などの仕事をしていることもある。
私にはとうていそのマネはできないな。勉強でも仕事でも喫茶店でやると、驚くほど効率よく「やるべきこと」がはかどるというのもすごいことだな・・・