ちょっとマンネリですが・・・

ダラダラ過ごしている毎日のことあれこれ・・・・

いままでとは別の価値観で、実りある退屈さを味わえる年齢になったのだと、ポジティブに考える・・・

2012年09月04日 | Weblog
「退屈力」齋藤孝著より。

これもまた、定年後のセカンドライフについて述べられていた部分にあったフレーズだ。筆者は『徒然草』の冒頭の部分を引用して、兼好法師も「退屈力」があったと考えていた。それは一日中、硯に向かって退屈を友にしていたからだった。

外からの刺激に頼らず、文章を書くことが充実した時間を過ごすことになっていたのだ。女性の場合、普段から「美」や「食」を中心に豊かな時間を過ごしているが、人にもよるが男性はそれに比べるとなかり劣っていそうだ。

日ごろから、音楽や楽器演奏に親しんでいる人はうらやましい。セカンドライフではそれを思う存分やれるからだ。地味な作業を積み重ねることで技をつかんで本物の感動を手にできるということが大切なようだ。

齋藤氏自身は、二十代を無給の学究生活に費やしていたそうだが、それを支えてくれたのは「退屈力」だったと振り返る。何の評価も対価もない中で、もがきながら、岩盤をコツコツと掘り続ける作業が今活躍できる齋藤氏の基礎になったのだ。