「笑われた人が、ヒーローになれる」中谷彰宏著より。
もし目立とうと思うなら、少数派にまわったほうがいいようだ。多数派の中ではうずもれてしまう。そんなたとえとして、面白いものを例に挙げていた。それは株だった。
多数決に従っているうちは、株では儲からないという。みんなが売るときに買って、みんなが買うときに売るというの大原則だったのだ。みんなと同じようにして儲かる仕組みはなかったのだ。
筆者の経験から、人生も同じだという。権威がある人がある意見を言うとそれに引きずられてしまいやすい。決してそれがいいこととは限らない。逆に少数派に徹すればヒンシュクを買うのだ。ヒンシュクを買っていないということは、多数派に属していることでもあった。
別の例があった。それはファッションだ。雑誌で今年の個性的なファッションはこれだ、ということに敏感なら、多くの人が似たような服装を着ることになる。もうそれだけで個性的ではない。実に矛盾している。
多数派だから正しい、少数派だから間違っているということは決していえないのだ。かなり後になってみないと分からないことも多いはず。たとえヒンシュクを買っても、自分の信念をもっていたいもの。