「ひらめきをカタチに変える58の方法」茂木健一郎著より。
これは筆者の茂木さんが「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、デザイナーの吉岡徳仁さんにアイデアを生み出す方法を聞いた時に感じたことだった。少し時間をおけば、客観的に見られるのと似ていそうだ。
ふつうなら、アイデアを形にするときに、たくさんのアイデアの中から一つを選ぶようにすることが多い。しかし、吉岡さんは一つのアイデアを「生き物」のように育てるという考え方だった。
実に面白い。一度できたデザインをブラッシュアップするために、身近においてほかの仕事をしながら時々チェックするという。つまりあまりのめり込んでしまわないで客観的に眺めているとうことだろう。
そのように無意識な状態でみることで本質がつかめるようだ。そういえば、関係ないかもしれないが、夜書いた文章も翌朝読み返すと書き直したくなることもある。そして自分で校正するのと似ているかな。
茂木さんは、脳の働きから言って、意識と無意識では情報の処理方法が異なっているという。意識=逐次処理で、1つづ処理していくしかない。無意識=並列処理で、複数のものを同時に処理できるという。何となく納得できそうだ。