『「人たらしの」ブラック交渉術』内藤 誼人著より。
だれでもホメられて気分を害する人はいないだろう。人に会ったら無意識のうちにすぐにホメ言葉が出るようになればいいのだろうが、それにはやはり訓練が必要だ。
腕がよくて、しばしばホメられている職人さんでも、やはりホメられると嬉しいらしい。ここでちょっと思いだしたのは、テレビの料理番組だ。美味しいやウマイという言葉を使わずに料理を褒めるには、豊富なボキャブラリーがなければならない。
またホメるためには、それなりにしっかりと観察して、評価ができなければならいだろう。まったく見当違いなことをホメたりしたら、逆効果になってしまう。
商談の際にも、いきなり本題に入ることはないはず。そこでもなんらかのものを見つけてホメるこも必要だ。相手を軽く持ちあげるという気持ちを持っているかどうかが、その後の展開に影響を与えるのだ。
そして、相手が否定してきた時には、それも再否定して、打ち消すこともしなければならいようだ。それでこそ本気でホメているということをアピールできるのだった。しつこくない程度に繰り返しホメられるかどうか・・・