「筋を通せば道は開ける」齋藤孝著より。
つまりこれは、「何でも引き受ける」という耐性のことだった。フランクリンはこれを実践してきたようだ。クリエイターには、その経験こそが欠かせないという。
様々な経験が、仕事の幅を広げるということでもあった。そこからチャンスも生まれてくる。齋藤氏自身も学生時代は、雑事にわずらわされず、本質的な部分だけを追求したいと思って大学院に進んだという。
しかし、論文を書くにしてもそのためにかなりの地味な作業の繰り返しをせねばならなかったと振り返る。一割のアイデアを九割の地味な作業で固めるという感覚だったらしい。
そこで学んだのは、あらゆる仕事にとって雑事は避けて通れないということだった。つまりそれはその場で耐える「地味力」だった。これがないとどんな領域でも一つのことは成し遂げるのは難しいと語っている。