古物商  showa 土花亭

          効率性や利便性だけで埋め尽くされた今の時代。少しだけ時計の針をゆっくりと進めてみませんか。

精工舎スリゲル1号の修復

2014年09月22日 | 時計

久しぶりに「時計」のご紹介となります。

以前、「精工舎スリゲル4号」については既にご紹介しましたが、その精工舎のスリゲルシリーズの「1号」。

何につけシリーズものの「1号」については魅力あるものです。

大正期に作られ、その後昭和初期まで販売されていた「セルロイド製文字盤」を備え、左右に両柱

オーバル型振り子窓、そして小窓の両脇には真鍮棒が埋め込まれた仕様。

この「1号」については残存率が低く、滅多にお目にかかれないのですが、やはりこの個体にも

それなりの難がございます。

先ずは両脇の柱の下部の擬宝珠が1ケ所欠落。

そして、上宮飾りも無い状態です。

試しに手元の資料を元に図面を描き、型紙を作ってみます。

比較的、簡素な形状の上宮ですが中央にはお馴染みの真鍮製のレリーフが本来は備わります。

いつものように、今後は修復作業へ移行するわけですが、完成後にはまたこの場でご紹介させて頂きます。

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