日蓮正宗 正林寺 掲示板

法華講正林寺支部 正林編集部

第68世御法主日如上人猊下御指南(H30.5)

2018-07-04 | 日如上人御指南

 

平成30年5月度広布唱題会の砌

於 総本山客殿

(大日蓮 平成30年6月号 第868号 転載)

(大白法 平成30年5月16日 第981号 転載)

 

 本日は、五月度の広布唱題会に当たり、皆様には多数の御参加、まことに御苦労さまでございます。

 さて、本年も既に五月となりましたが、各支部ともに僧俗一致・異体同心して本年度の折伏誓願達成へ向けて、日夜、御精進のことと存じます。
 いつも申し上げていることでありますが、折伏は御本仏宗祖日蓮大聖人様より賜った御遺命であり、最高の仏道修行であり、末法の一切衆生救済の最善の方途であります。
 特に今、宗門は来たるべき平成三十三年・宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年、法華講員八十万人体勢構築へ向けて、全力を傾注して前進しておりますが、この目的達成のためには老若男女を問わず、講中のすべての人が心を一つにして、勇躍歓喜して折伏を行じていくことが肝要であります。
 大聖人様は『南条兵衛七郎殿御書』に、
「信心ふかき者も法華経のかたき(敵)をばせ(責)めず。いかなる大善をつくり、法華経を千万部書写し、一念三千の観道を得たる人なりとも、法華経のかたき(敵)をだにもせめざれば得道ありがたし。たとへば朝につか(仕)ふる人の十年二十年の奉公あれども、君の敵をし(知)りながら奏しもせず、私にもあだ(怨)まずば、奉公皆う(失)せて還ってとが(咎)に行なはれんが如し。当世の人々は謗法の者とし(知)ろしめすべし」(御書322)
と仰せであります。
 すなわち、自分では法華経を深く信じていると思っていたとしても、法華経の敵を折伏しなければ、どのような大善根、すなわち善い報いを生ずる因となる善行を修し、法華経を千万部書写し、一念三千の観心に達した人でも成仏することはできないと仰せられ、それはあたかも朝廷に十年、二十年と長い間、奉公しても、主君に敵する者を知りながら主君にも告げず、自分もその敵を責めずに過ごしたとしたら、長年の奉公は全く無意味になるばかりでなく、かえって怠慢の者として罰せられるが如くであると仰せられているのであります。
 この御文を拝する時、折伏を忘れた信心は、大聖人の御意にかなう正しい信心ではないことを、私達はよく知らなければなりません。私どもは大聖人の御意にかなう正しい信心を行じてこそ、広大無辺なる功徳を享受し、一生成仏を果たすことができるのであります。
 されば、大聖人様は『曽谷殿御返事』に、
「謗法を責めずして成仏を願はゞ、火の中に水を求め、水の中に火を尋ぬるが如くなるべし。はかなしはかなし」(同1040)
と仰せられ、また『妙法比丘尼御返事』には、
「仏法の中には仏いま(誡)しめて云はく、法華経のかたきを見て世をはゞかり恐れて申さずば釈迦仏の御敵、いかなる智人善人なりとも必ず無間地獄に堕つべし」(同1262)
と仰せられ、私どもの信心にとって、いかに折伏が欠かすことができない大事であるかを御教示あそばされているのであります。
 されば、私どもはこの御金言を拝し、一人も漏れなく折伏に立ち上がり、不幸の根源たる邪義邪宗の害毒によって塗炭の苦しみに喘ぐ人々を一人でも多く救っていかなければなりません。
 そこに、平成三十三年・宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年を迎えるに当たって、私どものなすべき大事な使命があり、講中一結・異体同心して一切衆生救済の折伏を行じていくところに、広大無辺なる仏恩に報い奉る最善の道があることを我々はよく自覚し、いよいよ御精進くださることをお願いし、本日の挨拶といたします。


 

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