福谷章子のまちづくり

さまざまな役割を持ちながら暮らす中で、日々出会い触れ合う人々、街、文化、自然、出来事についてつづります。

リニューアルを機に公共交通について考える

2012年04月07日 | 交通問題

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 千葉都市モノレールの車両がリニューアルすることは、前のブログで触れましたが、今回は、もうちょっと詳しいお話です。

モノレールは、かつて、青葉病院までの延伸が妥当か否かで、千葉市を風靡しました。

当時の議論は、「赤字か黒字か」がクローズアップされましたが、採算が取れないけれど、公共性が高く必要な事業だから公費を投入するのが公共交通である、という基本的認識が置き去りにされていたようにも思えます。

        

 もちろん、経営努力をして黒字化することは重要なことですが、そもそも公共交通は、移動できない人たちの足を確保することがミッションである、ということは、踏まえておく必要があるのではないでしょうか。

      

 P1100797今後の超高齢社会において、全ての人に出番と居場所を確保することは、社会的な大きなテーマでしょう。

だとすると、移動をどこまでどのように保障するかは、基礎自治体での合意形成に依ることになるような気がします。

       

 したがって、今後は「ゼロか百かではなく程度の議論」が必要になってくるのだと思います。

      

 その都市モノレール。

インフラ部分は千葉市が引き受け、スリムになって再スタートし、熊谷市長になって、延伸を凍結し、その後社長を公募して市民に親しまれるようなモノレールを目指して今日に至っています。

http://www.city.chiba.jp/toshi/toshi/kotsu/Monorail_portal.html

     

このたびのデザインチェンジは、開業以来です。

試運転は4月4日でしたが、今後4月12日には、試乗会が行われ、営業運転は7月8日から始まります。

http://www.chiba-monorail.co.jp/news/shijo.pdf

     

 P1100789 導入されるのは、2両連結が2編成。合わせて4車両です。

車両費の負担は、会社が2分の1で、残りの半分のさらに半分強(55%)が国の負担で45%が千葉市の負担となります(要するに、千葉市の負担は22.5%)。

   

 千葉都市モノレールは、駅舎を地域住民の居場所として貸し出したり、イベント列車を走らせたりと、さまざまな取り組みも行われています。

さらに詳しく知りたい方は、大沢社長のブログをどうぞ。

http://ameblo.jp/m-osawa/

     

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総合交通政策会議

2010年08月23日 | 交通問題

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千葉市には、「千葉市総合交通ビジョン」という市の交通政策に関する指針があります。

このビジョンは、青葉病院まで延伸したモノレールを最終形として考えられ、青葉まで基幹バスが集結するというイメージを軸に全体が構成されているように思います。

ところが、モノレール事業から県が手を引き、その後紆余曲折を経て県庁前駅から青葉病院までの延伸計画が凍結となったことで、このビジョンも見直しを余儀なくされました。

というより、社会経済状況の変化から千葉市の公共交通のあり方そのものを考え直す必要に迫られているのです。

人口減少、少子高齢化、規制緩和による変革・・・によって、公共交通そのもののパラダイムシフトが必要になっているのです。

      

そこで、千葉市では総合交通政策会議を設置することとし、その条例案を私たちは前回の議会で認めました。

今日はその会議の1回目が開催されたので傍聴しました。

総合交通政策会議は2カ年にわたって開催されます。

今年度は、委員のみなさん全員によるプレゼンテーションとフリーディスカッションと言う画期的な内容が予定されています。

それを受けて次年度は、助言・提言に向けて具体的な検証をしながら、総合的な交通体系について整理していくというもの。

    

市長もあいさつの中で、

「交通政策のあり方を考えるにあたり、モノレールのあり方、市バスをどうするか、東京へのアクセスなどが千葉市の課題であると捉えていること。

平成20年度に行ったパーソントリップ調査の結果や将来予測などから、前提条件が変わるだろう、当然、車も減少していくと思われる・・・」

とのことでした。

     

さて、6人の委員の皆さんの発言はとても興味深く、面白いものでした。

それぞれが専門的なお立場から積極的な発言をされ、必要な資料を市にビシビシと要望されました。

次回は3人の委員さんによる千葉市の交通政策に関するプレゼンテーション。

これはとても楽しみです。

    

特筆すべき意見や質問、要望は以下の通りです。

  • フリーディスカッションは委員だけか。委員は学問的には詳しいが理想論になる可能性もある。行政の皆さんも議論に加わってはどうか。
  • 事業者の代表として入っているが、社内での意思統一を図っていると自由闊達な発言ができないので、立場を離れて千葉市のためにどうであれば良いかという発言をしていきたい。
  • ビジョンでの変更はモノレールの延伸だけか。
  • 延伸を凍結して問題は起きていないか
  • 千葉市は市バスを持たないので、バス事業は安上がりにできている
  • 平成16年にバスもモノレールも利用が落ち込み、それ以降回復しているが、盛り返した要因はなんだと分析しているのか
  • マイカーを抑制するような施策があったのか?
  • 今回はビジョンの施策レベルの洗い直しなのか、それとももっと具体を取り上げるのか。
  • ビジョンの施策で着手済みのものを示してほしい。
  • 高齢者や障害者が外出時に困っていることについての調査はあるか。
  • コミバスは採算が合わないがニーズは多い。千葉市の利用率はどうか。
  • 福祉面からの交通はあるか。
  • 今後の千葉市の考え方の基本として、公共交通の利用促進と捉えて良いか。混雑緩和を上位に位置づけている自治体もあるが。
  • 国で議論が進んでいる交通基本法を踏まえていくのか。
  • 人口減少と高齢化社会の中で地域の活性化に公共交通が重要なのは国民的な議論。
  • 各区によってそれぞれ問題は異なっているのか。
  • 自動車関連データを求めたい。

・・・・・・等々、まだまだ興味深い発言が多々ありました。

      

千葉市の交通関連について、洗いざらいの議論が展開されることを期待しています。

            

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地域で支えるからコミュニティバス

2010年02月08日 | 交通問題

P1010986 雪が積もった日でした。

午後から交通プロジェクトの宿題をこなすために地域の路線バスに試乗してみました。

始発のショッピングセンターから終点の鎌取駅まで約15分間で、総乗車人員は6人。帰りは2人。運行収入はMAXでも一往復で1600円です。

日頃見かけるのは2~3人の乗車なので、採算性という点では厳しい路線です。

では、無くても良いのかといえば、住宅街からは比較的高齢の方が乗車します。

将来的には増えるでしょうし、少ないから必要ないというのはこの場合は理不尽です。

こういったバス路線を支えていく方法は、今までは公的な支援か、ドル箱路線からの補てんか、だったのですが、人口減少時代を見据えるとそれも難しくなるのではないかと思われます。

そこで、週末には事業者を交えて、どんな工夫が可能か話し合いました。

事業者としては、高齢者専用パスとか、家族パスとか、路線限定の高校生用回数券など定額収入があって利用者にもお得、という各種サービスを考えて経営努力をしています。

一方、利用する側は、車文化に慣れているうちはバス路線を維持していこうという気持ちにならないようで、路線はあった方がいいけれど特に今は乗車しない・・・という傾向です。

しかし、廃止して良いかというとそれは将来困る

であるならば、将来に向けて、地域で支える仕組みを作ったうえで、住民参加で路線などを考えるのが本来のコミュニティバスではないかな・・・と思います。

まちづくり協議会の交通部会でもバス交通に関して話し合いがなされているとのことですが、そういった議論をした上で、路線について検討すべきだろうと考えます。

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地域の力で街にバスを走らせよう!

2010年01月20日 | 交通問題

P1010872 久しぶりにJR鎌取駅を利用すると、改札口の増設工事が始まっていました。

工事中は、現在の改札口を少々ずらして、ホームへの階段側に後退させていることと、売店が改札口より中に移動しているために、混雑時は改札口から階段まで人が溜まってしまう恐れがあります。

しばらくの間は気をつけてくださいね。

工事の終了は3月中旬とのことですが、始めてJR東日本千葉支社に要望書を持って行ったのは、2005年。

その後、千葉市からも、期成同盟(県下自治体が合同で作っているJRへの要望団体)を通じて、再三再四要望を続けてきましたから、まずは一安心です。

ただ、今回の3月のダイヤ改正では、外房線には変化が無いようなので、それがちょっと気になります。

        

さて、これからはバス路線も充実させて、高齢化社会に備えていかなければなりません。

自治体の財政状況が厳しい中、バス事業への補助金はあまり期待できないので、利用者とバス事業者とで工夫をする必要があると思います。

今後は人口減社会になるのですから、バス利用者も減ります。

そんな中で、車からバスに乗り換えることによって利用者を増やすことは、環境面からも歓迎すべきことです。

そのためには、乗り換えへのインセンティブが必要です。

どんな方法があるのか、他地域の事例を現在問い合わせているところです。

一方、バス会社としても従業員を抱えている以上、赤字覚悟でバスを走らせ続けるということは、不可能です。

バス利用者とバス事業者、地域住民や、さらには地域の事業者、そして行政を交えて、地域の財産としてのバス事業について、どんな仕組みが作れるか、考えていく時期ではないでしょうか。

バス事業者にも、まちづくりの一環としてのバス交通、という意識で住民とともに路線作りを進めることを求めていきたいと考えています。   

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バス交通はどうあれば存続する?

2010年01月14日 | 交通問題

●事務局打ち合わせ

今日は9時30分に緑区の事務所にて、30分間ほど、代表と打ち合わせ。

地域での役割のこと、事務作業について、事務所に出入りしてくれているママや子どもたちのことなど、溜まっていることを一つ一つ片付けます。

          

地域でのより良いバス路線作りに向けて

10時から、バス交通について事業者との意見交換

住民にとって便利なバス路線はどうあるべきか・・・という話を、住民だけですると、往々にしてトンデモナイ路線が出来上がります。

なぜなら、無いよりはあった方がいい、という観点であそこにもここにも・・・とバスを引っ張っていくから。結局、不必要なルートも含むこととなり、かえって不便になります。

実際にバスを走らせる事業者にとっては、明らかに不採算では取り組めないし、今のような財政状況では、税金の投入もままならないのです。

地域の足を確保するためには、仮に「今は」バスに乗らない人でも、将来のためにバス事業を地域で支える・・・という考え方にシフト出来ないか・・・と私は思っています。

またバス事業者も、バスを走らせる地域のまちづくりを考えることで、住民(=利用者)のニーズがより見えてくるのではないかと思います。

     

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