福谷章子のまちづくり

さまざまな役割を持ちながら暮らす中で、日々出会い触れ合う人々、街、文化、自然、出来事についてつづります。

高校生アルバイトの実態

2008年07月22日 | 資格・転職・就職

我が家の次男は、高校生の頃、年賀状配達の季節限定アルバイトをし、いくらかを野球部の部費にしていました。

元旦の早朝に送り出すのはつらかったけれど、後姿が頼もしく見えたものです。

大学生となって家を出た現在は、都内のステーキハウスで夕方から深夜にかけて、週に2~3日アルバイトをしているらしいのですが、その労働条件については、そういえば聞いたことがないなあ・・・。

そんなことを思い、少し反省しました。

            

P7220003 今夜の【「働くルール」を学ぶ高校生】という学習会に参加した成果です。

この学習会は、千葉県立犢橋高校の角谷信一さんを講師に迎え、高等学校における労働教育の先進的実践についてお話をうかがったものです。

非正規雇用やワーキングプアの広がりなど「使い捨て」状態の若者たちに、自分を守るための最低限の「働くルール」を学んで卒業して欲しい、という思いから角谷さんの授業は始まりました。

たとえば、

●たとえ週に一日でも、半年間継続して働くと、年間一日の有給休暇がもらえる

●有給休暇の申し出は、特別な理由がない限り事業主は拒否できない

●残業手当は1分単位で支払われる

●深夜の残業時間の賃金は50%増える

などの労働基準法を学びはじめると、生徒たちは自らのアルバイトの現状と学んだルールとを照らし合わせ、「すごく自分たちのためになる」と次々質問をするなど、普段の授業とは全く違う反応を見せるそうです。                

 

P7220012 その後、アンケートをとると、高校生アルバイトでは労働基準法違反が続出しているとう現実が次々と見えてくるとのこと。

働くルールを教え、違法の実態を把握することは、高校生アルバイトの労働条件の底上げと違法労働の摘発につながり、それは高校に働く教職員の今日的責務である、と角谷先生はきっぱり仰います。

今後は県レベルや全国レベルの「高校生バイト労働110番」などに取り組めないかと模索中とのことです。

日本のワーキングプアや過労死をなくすという課題は、全国でも珍しいこのような労働教育の取り組みによって、解決に結びつくのではないか、

権利意識に目覚める驚きの連続が学習意欲につながり、ひいては自らの生活を守っていくことになるのではないか、

と、角谷先生の実践を、各地に広げていくことの必要性を強く感じたわけです。

                       

さて、9時過ぎて帰宅すると、夫と長女が既に帰り着いておりました。

早速仕入れてきた俄か知識を受け売りで話すと

夫曰く、

「ええっ? 週に一日しか働かない高校生のバイトにも、有休をあげなくちゃあいけないの!?」

と、心外だといわんばかりの驚きようです。

片や娘。

「そんなこと言ったって、大勢の中で自分だけ有休欲しいなんてなかなか言えないよねえ~!」

ヤダ! この人たち、体制派と大衆派!?

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