璋子の日記

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ジダンの矜持と名誉

2006年07月14日 13時27分59秒 | 日々の日記

一昨夕、1年ぶりくらいに情報通の後輩が来訪。駅から急の連絡だったので、いっしょに寿司をつまみながら、久しぶりにお互いの近況報告に打ち昂じているうちに、早々にジダンの頭突きが話題に。
そこで思いがけない話を聞き及び、考えさせられた。
退場していったジダンの、あのときの後姿が脳裏に焼きついている。



そうして昨日のジダンの記者会見。



沈黙を守るならば、それを尊重したいと思っていたけれど、
やはりジダンほどの著名人で国民に愛されているサッカー選手ならば、
そうもいかないのだろうなあ。
ジダンは、フィールド上でやってないけない行為をしたことを、特に彼に憧れる子供たちとその指導的立場にある人たちに対して謝罪した。無論、サッカーを愛する人たちと彼のファン、そしてフランス国民に対しても。
子供たちにメッセージを送ってくれたことに、安堵する。

けれど、
ジダンは、自分の行為に対して悔いはないと語った。

人は自分が侮辱されることには耐えられる。
愛する者や信じることのために、
ときには肉体に課される拷問にも耐え、
時には死を選ぶことができる程に耐える。
宗教的、政治的な原理主義者や熱狂者のことではない。
普通の人間でも、そうした強靭な人たちがいる。けれど、
いかに理性的で強靭な精神力を持っている人間でも、
耐え難いことがあるということだ。
自分が痛めつけられることには耐えられても、
自分の愛する者や自分が守りたいと思っている相手、自分が守らなければいけないと思っている人が、危険に晒されたり、侮辱されたり陵辱されること、
こうしたことには耐えられないという人間。

人間性の良質なものというのは、ある意味そういうところなのかもしれない。
ジダンは、そういう人間だった。
フィールドルでの栄誉を得るよりも、それを失ってでも守りたいものがあったということに人間ジダンを痛感する。

そして、ジダンは、やはり≪男性≫としても魅力的だ。
頭突きでの退場は不名誉なことでも、男としての矜持と名誉は守ったと言えるのではないか。サッカー選手として最高の栄誉を目前にし、それを失ってでも彼が守らねばならなかったものは、
彼が守りたい女性の、家族の名誉だったのだから。



(この表情、いいなあ・・・・2006.7.8 ベルリン)

ジダンにとって、
母であれ姉であれ妻であれ、それほどに大事な女性に対し、
マテラッティがフィールド上でどんな差別的侮蔑的な言葉を発したのか、
察する人は察するだろう。
そのような言葉を明らかにする必要をわたくしは認めない。

ジダンはサッカー選手である前に、一人の人間として、一人の男として、弟として息子として恥ずることのない行為に及んだということで、それは彼の人間性からの行為だった。

決勝戦を観戦していた一人として、フランスサイドに立っていたとはいえ、個人的な感想だけれども、ジダンがレッドカードで退場とならなければ、決勝戦の行方も違うものになったのではないかと確信している。
けれど、結果は結果だから、イタリアの勝利に疑義を挟むつもりはない。勝負は勝負である。
フランスでは大統領が彼の栄誉を讃え貢献をねぎらい、過半数の国民もジダンの頭突き行為を許し、ドピルバン首相の「今後も、ジダンはジダンであり続ける」という言葉に賛同しているという。ジダンに決まった最優秀選手といった栄誉が、頭突き行為の前の投票が多かったということで、FIFAは取り消しの可能性に言及しているけれども、それでも、やはり「ジダンは、ジダンであり続ける」とわたくしも思う。

それにしても、マテラッティの胸倉を掴んで張り倒すといった行為ではなく、手を使わない頭突きといった行為に及んだのは、流石ジダンと言うべきか。
わたくしには、こうしたところにサッカー選手たるジダンの矜持を見るけれど・・・・

サッカーがサッカーじゃない問題に発展していくのは、FIFAの管理能力の問題だ。頭突き問題は、早急に妥結してもらいたい。
イタリアの優勝取り消し発言も起こっていることに杞憂を抱く。


マテラッティは、いまどんな気持ちでいるのだろう。
ワールドカップの決勝戦のフィールドである。白熱した激闘の渦中には興奮のあまり、口汚い言葉も飛び交うだろう。けれど、いかにサッカーが国家間の代理戦争たるスポーツだとしても、戦争ではない。相手を攻撃するときに、相手の守りたい女性を侮蔑し攻撃するというのは、一番卑劣なこと。
FIFAからぺナルティを課される前に、マテラッティにも男としての値打ちを上げてもらいたいなあと思う。マテラッティは、いま、殿方としてどの程度の男なのかが問われているかも。

正直な気持ちとして、女性として、
ジダンの行ったレッドカードに値する行為の背景を考えるとき、
それは、殿方としてはとても魅力的だ。
このような行為に殿方を駆り立てるほどに殿方に愛され守ってもらえる女性としての名誉。胸がきゅんとなる。けれど、考えさせられる。女性として誇りに思っても、誇りに思えばこそ、自分のためにそこまでの犠牲を払ってくれた男性に対して申し訳ない気持ちでいっぱいになるのではないかしら。日本の女としては、そのままでは済まされない気持ちになる。

では、女性たちは、愛する殿方の名誉を守れるかどうかの局面に立たされたとき、あるいは守りたいものを守らねばならないときに、どんな行為を取るのかと考えさせられる。わたくしはどうだろう?
どこかが血の海になるとは言わないけれど、自分で自分が怖くなる。

 

 







 

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