福井市議会議員、「鈴木しょうじゅ」のふんとう日記

福井市議「鈴木しょうじゅ」です
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福井市議会が議会の役職でモめて2時間も中断…みっともない!

2013-06-26 16:45:12 | Weblog
さて、新聞報道などで、ご存知の方もおられるかもしれませんが先日の福井市議会が議会役職人事で混乱し2時間も中断するということがありました。本当にみっともない…

 その原因を掘り下げるためにも昨日の状況の流れなどをブログで皆さんにお知らせしたいと思います。

 そもそも、事の発端は、志政会という会派に入っている谷口健次議員が産業活性化特別委員会の委員長を続けられるように他会派の一真会と秘密裏に話し合っていたことです。
 実は、議会の役職人事は議長から各委員会の委員長・副委員長まで日本共産党以外の各会派が裏で話し合ってネマワシで決めています。こういうやり方自体が問題なのですが、一応のルールである「慣例」があって、議長は毎年交代する、委員長・副委員長も毎年交代することが通例となっています。
 その通例に従って、志政会と一真会との間で「今年は公明党の会派から産業活性化特別委員会の委員長を出す」ことがすでに話し合われていました。
ところが…今日になって産業活性化特別委員会を開いたら、まず谷口健次議員が自分から辞職願を出して委員長を辞職したのち、一真会の議員から投票の提案があり、投票してみたらまた谷口健次議員が再選されてはじめて一真会と谷口健次議員が他の会派には秘密で、勝手に自分が委員長に再選されるよう話し合っていたことがわかり志政会などが怒り、モめました。
志政会としては議会の慣例を無視して会派に秘密で勝手に「谷口健次議員と議長が所属する一真会が議会人事の約束をやぶった」として議長不信任案を出そうかというとこまでいったそうですが、その後、体調不良で議会を欠席していた堀江廣海議員が車いすで議会に駆けつける始末…そういえば堀江さんは19日・20日の予算特別委員会も欠席していたから相当体調悪かったろうに…
その後、一真会から「紳士協定を破ったことの謝罪と、二度とこうしたことがないようにする」ということで本会議は再開されましたが、この間約2時間も議会は中断してしまいました…。

 さて、どうしてこのように議会がモめるのか、事の流れだけでみれば谷口議員のワガママに一真会が議会の慣例を無視して付き合ったことが事の原因です。しかし、それ以上に問題なのは、こういうみっともないことを繰り返す、福井市議会の体質です。
 慣例違反で言えば、現在、議長である見谷議長も慣例違反です。福井市議会の議長は毎年変わることが慣例となっていたのに見谷議長は去年に引き続いて留任しています。この慣例違反に私たち日本共産党議員団以外の志政会を含めたすべての会派が裏でネマワシで決めてしまいました。そして、ネマワシに参加していない私たち日本共産党にはどうして今年議長が変わらなかったのかの説明すらありませんでした。
 昨日、志政会の方からいろいろと話を聞きましたが、本当は吉田琴一議員が議長になるはずだったようですが「吉田議員は社民党系だから、ダメだ」との意見がありダメになったようです…ハッキリ言いますが、他の自治体の議会では日本共産党の議長がいるところもあります。どこの党かではなく議会を公正に民主的に運営してくれる人かどうかで議長は選ぶべきであり、議会人事に党派性を持ち込むべきではありません。
「社民党系の議長はダメだ」とおっしゃる自民党系の議員さんの多くは選挙の時は「無所属」で選挙をたたかっています。結局、彼らにとって議長人事を自分たちの思惑で進めたいために「都合よく党派性を持ちだしている」だけにすぎません。
…そういうやり方は市民への裏切りであり、市民への冒涜です。

…結局、今回ダマされた人、ダマした人も議長選挙のときはいっしょに裏で話し合ってネマワシしたり、市民に説明のできない行動や意見を議会の中ではしていたり…結局、同じ穴のムジナなのです。だからこそ、今回のような議会の混乱が繰り返されるのです。

【日本共産党議員団の提案】
 私たち日本共産党議員団は、毎年、議長に対して議長選挙などの「議長人事を議事録に残る場」で「市民に見える形」で行うよう求めています。議長選挙の前の日にホテルに泊まりこんで、「市民に見えないところでネマワシで議会の役職人事を決めようとする」からこのような混乱が起こるのです。市民に見えるところで話し合えば、「マトモでない」ことを言って自分たちの会派の思惑を押し通すことは困難になります。それでもマトモでないことを言う議員は市民に明らかになるようになるため、議会全体としてはマトモな方向へ進めます。

 はじめて議員に当選して議長人事でモめてる議会に困惑していた僕に、先輩の西村きみ子議員が語ってくれたことが思い出されます。
「ね、福井市議会ってみっともないでしょ。でもね、議会を改革していくには何事も『情報公開』が大事なの。」
「情報公開ってのはつまり、『市民に知ってもらう』ってことなのよ」
「みっともないことでも、市民に知ってもらって『福井市議会ってなんかおかしい』って市民のみなさんに感じてもらうところが議会を変えていくはじまりなのよね。」

 少しでも、「福井市議会のみっともなさ」が市民の皆さんに知れますように。
 そして、そんな皆さんが「おかしいな」と感じる気持ちを、市議会の体質を変える力とするため、これからもがんばります!

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