ひさしぶりに
子どもの本の紹介です。
紹介するのは
いわむら かずお作
「14ひきのあさごはん」です。
かなり有名で、おなじみの絵本です。
うちの子どもがまだ2歳くらいの時の版で、78刷なので、今ならもっと版が進んでいるでしょうね。
実は、今度、子育てサロンの「ぴあのコンサート」で、この絵本の読み聞かせとのコラボをやることになったので、あらためて読んでみました。
「おとうさん おかあさん おじいさん おばあさん そしてきょうだい10ぴき。ぼくらはみんなで14ひきかぞく」
で扉が開く、いわむらかずおさんの「14ひきシリーズ」の第一弾がこの絵本。
森の中で生活するねずみの家族の朝の様子を描いています。
とにかく森を描いた絵がほのぼのとやさしくて、とても美しいというかほっとしますね。
10ひきのきょうだいが、それぞれの個性をもっていて面白いんですが、
この絵本では、にっくん、ごうくん、くんちゃんがとくに面白いです。
2番目のおにいちゃんのにっくんは、しっかりしてそうないっくんとはちがって、何となくひょうひょうとしてユーモアが感じられます。
5番目のごうくんは、「真ん中」らしく、とてもちゃめっけがあって、野イチゴをこっそり食べたりしてたり。
2番目に小さい、くんちゃんは、小さいけど「わたしもいく~」とばかりに、野イチゴ取りに張り切ってついていきますが、さいごはやっぱり疲れて、べそをかきながら帰ってきます。
そんな姿、私たちの子どものときや、自分の子どもでも同じ事がありますよね。
まあるいおおきなテーブルの上に、とってきた野イチゴや、焼き立てのパン、スープ、ジュースのジャムが並びます。
どこにすわっても、みんなの顔が見える、まあるいテーブルにみんなが座って、朝ご飯を食べます。
朝はどうしてもバタバタしがちで、ゆったりした雰囲気はなかなかですが、こんなゆったりあたたかな雰囲気の朝ごはんにあこがれてしまいます。
とっても短い文で、あっという間に読めますが、描かれている森の様子や、ねずみたちの表情や動き、短い文章に感じられるあたたかさややさしさを、ぜひじっくり味わいたい、そんな作品です。
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