こんにちは 岡本しょういです

京都の南部、和束町で日本共産党の町会議員をしています。町や議会などの情報をお知らせしています。

学力テスト

2008-04-23 11:14:35 | Weblog
 昨日、2回目の「全国学力テスト」が行われました。公立では、昨年に引き続き愛知県犬山市の14校が参加せず、私立では、昨年より約8%減り、53%の参加だったそうです。
 私は、「全国学力テスト」には反対です。教育委員会にも、参加しないよう求めてきましたし、仮に参加するにしても、参加・不参加は子ども自身や保護者に委ねるべきだと言ってきました。このテストは「学力・学習状況調査」ですから、義務的な性格のものではありません。実際、和束中学校が15日付に保護者に通知した文書では、「よろしくご協力をお願いします」となっています。協力するかどうかは選べるものであり、当然、「協力できない」場合もあります。ですから、本来ならば、「協力できる」「できない」、「受ける」「受けない」の選択肢を提示すべきものだと思うんです。同文書では「このテストは、学校の成績や進路には関係なく、一人ひとりの学習の状況を把握するためのものです」としています。「成績や進路に関係ない」ものを無理やり、当然のように受けさせる意味はどこにあるのでしょう。「一人ひとりの学習の状況を把握する」事は、日常の教育活動の中で、十分にできるものですし、このテストを受けなければ困る事はないはずです。「学校の成績や進路と関係のない」学習状況の把握とは、とても矛盾した事を言われているなあ、と感じました。小中学校の文書には、このテストの採点や集計、分析がどこの業者が請け負うのかも書かれていません。学習意欲や生活面での質問も、どんな内容かも明らかにされていません。保護者が知らないことを国や業者が知っているというのはおかしいなと思うのです。ましてや、子どもたちには、どう言って説明されているのでしょうか。
 このテストに対しては、多くの問題点が指摘されています。教育専門家や関係者も中止をすべきと声をあげていますし、マスコミでも批判的な指摘が多くあげられています。新日本婦人の会が、子どもたちや保護者を対象に実施したアンケート調査でも、多くの疑問が寄せられています。学校や教育委員会は、もっと慎重に考えるべきではないでしょうか。そして、子どもたちや保護者に対して、問題点も含めて情報を提供し、子どもや保護者の意見を聞くべきではないかと思います。
 もし、このテストが続くならば、私の子どももあと5年もすれば対象になりますが、それまでにと言わず、早いうちに中止にさせたいものです。