四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

「口語短歌・水曜サロンの会」(その12)

2021年12月01日 04時52分47秒 | 短歌
「口語短歌・水曜サロンの会」(その12)   短歌の投稿を歓迎します!!

 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている
 皆様の詠まれた短歌を掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。

 短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、
 自由に短歌を投稿し、鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと
 思っています。皆様の投稿を歓迎します。

【運営にあたって】
 本件は、「水曜サロン」も既に11回を重ね、皆様にもご理解されてきていることと
 考えますので、末尾に記させて頂きます。



    晩秋に咲く薔薇「ニュードーン」

「ブログ友の投稿歌 交流コーナー」

『ピサロ等印象派ローズに会えて感動』  注)『』は詞書 以下同様
☆軽井沢花の香りに誘われて咲くはフレンチローズ印象派
『レイクガーデンにて』
☆くれないの色鮮やかに染めている秋の絶景湖畔の景色
『大阪府立山田池公園にて』
☆おしどりの池のほとりに老夫婦明日は我が身と万感せまる
                         浅間山明鏡止水(knsw0805)さん

【解説】
 「山田池公園」の池のほとりに静かにたたずむ、老夫婦の後ろ姿は、この池で仲良く泳ぐ
 「おしどり夫婦」そのものです。その写真から詠んだ短歌は、仲睦まじい「おしどり夫婦」に、
 我が身を重ねる作者の想いが読み取れる、味わい深い短歌です。
 ただし、実際の「おしどり夫婦」は結構ドライとの、鳥類研究家の説もありますが…。
 「おしどりの池のほとりに」を少し分かりやすくしてみましたが、いかがでしょうか。
【ご参考】
 ★おしどりの つがいで泳ぐ池端(いけはた)に
          たたずむ老夫婦(めおと)に 我らを重ね 


☆ドライブの 前を走りし枯れ落ち葉 風に吹かれて右や左へ
☆羽広げ 飛び来る鷺の白さゆえ 川辺の錦さらに色濃く
☆ゴロリンと ころげし馬の土煙 秋の陽射しを楽しむがごと

                         さわやか♪さん

【解説】
 いずれも臨場感あふれる、楽しさの溢れる短歌と思います。場面の表現が的確で、
 作者の「詠み」の進化が著しいと感じます。
 一首目に「想い」を詠み込んでみましたが、いかがでしょうか。
【ご参考】
 ★枯れ落ち葉 車の前を滑りゆく コロコロ走り 命あるごと

☆虚ろ気な クロの見る目が 忍びない
       何をすべきか オロオロする母
☆食細く 餌に交えた 下剤をひとつ
         舌で選り分け ポツリとおとす

                         クロママさん

【解説】
 今回の歌も、愛犬クロちゃんが体調を崩し、手当に心砕くクロママさんの愛犬に
 寄せる、深い想いと、ユーモアも少し覗く良い歌と思います。
 一首目の「母」はクロままさんと解りますが、状況を知らない読者に解って頂くには
 少し無理がありますので、工夫してみました。いかがでしょうか。
【ご参考】
 ★体調の優れぬクロに 寄り添うも
       なすすべもたぬ われはオロオロ




☆散る前に炎えたつ龍野のもみぢばのごとく炎えむとしてゐるわたし
                         びこさん

【解説】
 龍野の紅葉は、まさに今が盛りと燃え立つように紅に染まっています。
 その燃え立つもみじに自分を重ねて「炎えむとしてゐるわたし」と詠む作者の密かな決意も滲む
 お歌です。
 散るを前にして、終焉の輝きが見せる紅葉の秘める哀しさも、通奏低音として響いています。

組曲「展覧会の絵」  注)『』はお題 
『グノーム』
  ☆心に小さな嵐が吹くとき
     何かが変わるとき

  そして次へ
『テュルリーの庭』
  ☆右から左へかけずり回るアヒルともに追い回す子供よ
『リモージュの市場』
  ☆子供達の駆けめぐるよ春いっぱいの野原どこまでも夢のまま
                         自閑さん(jikan314)さん

【短歌説明】自閑さんご自身の説明です。
 YouTubeの音楽を聴きながら、その曲のイメージを自由律短歌としております。
 組曲「展覧会の絵」は、ムソルグスキーが、親友の画家ヴィクトル・ハルトマンの遺作展の印象を、
 親友を失った悲しみの中ピアノ組曲にしたもので、ラベルが管弦楽に編曲して、有名になりました。
 絵と絵の間のプロムナードはとても有名です。
 下記URLにその他の曲の短歌を載せておりますので、カラヤン ベルリンフィルのYouTubeの曲と
 共に、愚詠も御覧頂ければ幸いです。
 https://blog.goo.ne.jp/jikan314/e/faac7af176727eb2a2d1a8618d59dcff

☆落日に朱く染まるや木守柿 孤高つらぬく矜持秘めもつ
                         ポエット・M

【解説】
 信州安曇野の白馬に向う道すがら、農家の柿の木に取り残された木守柿を見つけました。
 西に傾き始めた夕陽に染まる柿は鈍い光を放っていました。アルプスの白銀の嶺を背景に
 一つ残された柿は、まさに「孤高」を守るかのように、凛として朱く燃えていました。
 そんな柿に寄せて詠んでみました。



「五行詩」「痛みの変奏曲」鑑賞 (13)

3.別れ (7)

 潮騒を
   聞きつつ眠る
     砂浜の
   夢に薔薇もて
      ほほ笑む笙子

    ああ君を
      抱く砂上の
        夢さめて
      浜の夕べに
        潮騒ばかり

     死の波が
       心の浜に
         寄せてきて
       その優しさと
         甘さが滲みる

    目を閉じて
      我の泪を
        見るなかれ
      暗き波間に
        降る星たちよ

      




【短歌入門・質問・提案コーナー】
 この「水曜サロン」に集う皆様の直近のコメント等に記された、短歌を作るうえでのヒント、
 さらに質問、諸々の疑問点等にいて、触れていきたいと思います。
 皆様からのご提案、さらに素朴な疑問も含めて、コメント欄にお寄せいただければ幸いです。
 なお、私の「質問への回答」は、あくまでも一つの「解」でありますので、他の回答、反論、
 ご意見等もありましたら、このコーナーで大いに議論して参りましょう。
 それが学びに繋がれば嬉しいです。

【ご提案】リコさんより「短歌を詠む時の基本」に付いてご提案頂きました。
 (1) 「し」は過去の助動詞ですので、目の前の現在の景色を詠む場合には使いません。
  「見えし」は目の前の景色を詠んでるので「見えたる、見える」などの現在形にして
  もう一度語句(字足らずになる場合が在るので)を整えてみましょう。
 (2) 短歌は一人称が前提になりますので、「われ、わが」等の言葉を使わなくて良いように
   推敲してみましょう。
 (3) 短歌は五七五七七の31音で詠まれますので、1句から5句を入れ替えてより良い調べに
   なる様に、声に出して短歌を読んで推敲してみましょう。
 (4) 題詠に付いてですが、詠む対象と、視野を広げる一助として、日ごろ対象としない
  「お題」に挑戦し、詠むことで一層、ご自分の歌が見えてくると考えます。
 (5) 水曜サロンの文頭に投稿規定が載っていますが、直ぐに投稿歌の紹介をして、
  (投稿規定は文末に掲載してます)とカッコ書きで書かれたら良いかと思います。

【補足】
 (2)は「短歌は私が主人公」である旨と、「原則として」との注を加えたいと思います。
  次の短歌のように「我」を詠み込む、必然性もある場合もありますので…。
    ☆こころよく 我に働く仕事あれ それをし遂げて死なむと思ふ  石川啄木
    ☆わが胸の 燃ゆる思いに くらぶれば 煙はうすし 桜島山      平野国臣
 (5)は「水曜サロン」も既に11回を重ね、投稿規定も浸透したと考えますので…。
  今回から、おっしゃるように「文末」へ移動致しました。

【文語表現の短歌へのメモ】
 リコさんから「美しいものを詠むときは文語が合っていますね」とのコメントを頂きました。
 事実、流麗で品位ある表現は文語短歌の持つ強みと考えますが…。
 二葉亭四迷が1906年に「言文一致体」の、いわゆる口語体で新聞に小説を発表してから、
 「口語体」は既に110年以上の歳月を経ています。しかし、短歌の世界では文語が依然として大きな
 位置を占めています。ただ、俵万智さんの「サラダ記念日」のベストセラー以降、若者たちを中心に
 「口語短歌」が、多く詠まれることになったことも事実です。
 「水曜サロン」では、文語の「簡潔で歯切れのよい表現、さらに品位や品格を与える効果」を
 理解しつつも、「短歌の裾野を広げ、多くの方に短歌に親しんで頂く」ことを目指し、
 一人でも短歌のフアンを増やせたらとの想いで、このささやかな「サロン」を立ち上げた経緯があります。
 ここに集う皆さんが、それぞれの感性で日々の生活の中で生まれる驚きや、感動を31文字の短歌に表現し、
 それが自らの歩みの足跡に繋がっていければ嬉しい限りと思っています。



【運営にあたって】 注)文頭から移しました。
 (1) 投稿期間は毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
 (2) おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
   仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。皆様から感想等頂ければ幸いです。
 (5) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6) 掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。

                            了

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18 コメント

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Unknown (risukurumi48)
2021-12-01 05:23:01
ポエット•Mさん、
おはようごさまいます。
リコは今日は宇治の醍醐寺にお参りに行きます。
人は日常生活で知らず知らず
負のエネルギーを溜め込みます。
そこで月に2、3回、聖地(神社仏閣、山、川等)に行き負のエネルギーをリセットします。
帰りましたら皆さまの作品をしっかり鑑賞させていただきます。
行って来ます。
短歌投稿 (knsw0805)
2021-12-01 06:03:03
Shouさん、おはようございます。
浅間山明鏡止水です。
短歌投稿します。
Shou先生にとってはこんなの何が「悲しみのラプソディ」と思われるか知れませんが、
「~思い出」のところをお汲み取り願いましてよろしくお願いします。
ご存じのように昔は椿山荘の隣に「フォーシーズンホテル」がありました。
そのホテルを「思い出」として詠んでいます。

「悲しみのラプソディ~椿山荘の思い出①」

「閑静な 目白通りは 洒落ていて
         緑豊かな デートスポット」
「タクシーを 降りるとすぐに ドアマンが
         礼儀正しく お辞儀出迎え」
「ホテルを 思わさせない 雰囲気は
         アールデコ風 ロココ家具調」

全6首書いていますので次週も続きます。
Unknown (pdk11433)
2021-12-01 08:04:50
クロママです。おはようございます😆
「なるぼどなぁ~」自然に愛犬を気遣う
母ごころを感じます。
ありがとうございました😆
ご連絡 (さわやか♪)
2021-12-01 10:52:04
ありがとうございます
「想い」はまさに「コロコロ走り 命あるごと」です
目の前に 枯葉たちの動きが見えてきました

気持にぴったり寄り添う言葉を見つけるのは 難しいですが 楽しくもあります

毎日の生活の中で たくさん短歌ができています
推敲して選ぶ目を養うことの大切さを教えていただいたので
はじめの短歌が推敲を重ね だんだん情景や気持に近くなって来ると
水曜サロンに入ってよかったと実感しております

ところで 私事ですが
ブログの冬休みをとります
今日のサロンがありましたので 休みは2日からにしました
私のブログに広報してあります
なので 投句は冬休みが終わってからに致します
まだ始めたばかりですが 来年も楽しみたいと思っています

これからもよろしくお願いいたします
気が早いですが 今年はありがとうございました
よい年を お迎えくださいませ
( ^^) _旦~~
リセット (ポエット・M)
2021-12-01 12:53:13
リコさん こんにちは。
早々にコメント頂きありがとうございました。

「宇治の醍醐寺」へ詣で、「負のエネルギーをリセット」するなんていいですね。
私たちは好むと好まざるにかかわらず、「負のエネルギー」を身の内に蓄積していますものね。
そのリセット方法は、それぞれの方で異なるでしょうが、醍醐寺に詣でリセットするのは素敵と思います。
醍醐寺と言えば、豊臣秀吉が1598年に催した「醍醐の花見」で有名ですが、紅葉も見事と伺っています。

お帰りになった後の、醍醐寺の感想等も伺えれば嬉しいです。
憧れのデートスポット (ポエット・M)
2021-12-01 12:55:06
浅間山明鏡止水(knsw0805)さん こんにちは。
早々に「水曜サロン」へ出詠頂き、ありがとうございました。

神田川の畔を辿り、椿山荘に向う小径は、青春の日の「憧れのデートスポット」でしたが、
「フォーシーズンホテル」は、貧乏青年には敷居が高くて踏み入れない場所でもありました。
そのホテルを舞台にした「悲しみのラプソディ」の展開を楽しみにしています。
短歌を温かく豊かにしていると (ポエット・M)
2021-12-01 12:56:16
クロママさん こんにちは。
早々にコメント頂きありがとうございました。

「愛犬を気遣う母ごころ」が、クロママさんのお歌にはいつも溢れていますね。
その想いが、短歌を温かく豊かにしていると感じます。

これからも宜しくお願い致しますね。
楽しく、温かな短歌を (ポエット・M)
2021-12-01 12:57:58
さわやか♪さん こんにちは。

「気持にぴったり寄り添う言葉を見つけるのは難しいですが
 楽しくもあります」は、おっしゃる通りですね。
また、「水曜サロンに入ってよかったと実感して」と伺うと、嬉しくなります。

なお、「ブログの冬休み」の件、了解いたしました。
楽しい冬休みとなりますよう、お祈りいたします。
こちらこそ、これからも宜しくお願い致します。

休み明けの楽しく、温かな短歌をお待ちしております。
常々、矜持が大切だと思っていいるのです。 (fumiel-shima)
2021-12-01 14:55:52
ポエットMさん、こんにちは。

☆落日に朱く染まるや木守柿 孤高つらぬく矜持秘めもつ

毎回同じことを言うようですが、短歌は全く分からなくてもこの光景とポエットMさんの気持ちが伝わってくるようです。

残された柿が夕日に染まる姿に「孤高」や「凛とした姿」を重ね合わせ「矜持」を感じ取るポエットMさんの表現に心打たれました。

私も「一寸の虫にも五分の魂」や「渇しても盗泉の水を飲まず」の例えのように「人」には矜持が大切だと思い、生きてきたつもりですので、感動と共に
あらためてその柿をイメージし、自分の心を再確認しました。
短歌を読み解き (ポエット・M)
2021-12-01 15:27:39
fumiel-shimaさん こんにちは。
いつも励ましと、心に沁みるコメントを頂きありがとうございます。

私の拙い短歌を評価して頂き恐縮しています。
夕日に染まり、ひとつ取り残された「木守柿」に、「孤高」や「凛とした姿」とともに、
私たちが持つべき「矜持」を諭された想いが致しました。その想いをfumiel-shimaさんに
くみ取って頂き嬉しいです。

fumiel-shimaさんは「短歌は全く分からなくて」と謙遜されますが、詠んだ私以上に
短歌を読み解き、理解されていると感じます。それは、前にも申し上げた記憶がありますが、
fumiel-shimaさんの詩人としての感性と、志のなせる技とも思っています。

これからも、「水曜サロン」の伴走者として、ご意見頂ければ嬉しい限りです。

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