Ordinary days...

就職して二年目。天から突然降ってきたのは再生不良性貧血という名の難病。病気なんかに負けないぞ!

勘三郎さんの特集をみて…

2012年12月08日 00時40分23秒 | Weblog

「がんだと聞かされて三食のど通らなくなったもんな…」

7月に食道がんの手術を受ける前にそう語っていたという。



勘三郎さんが亡くなって3日。

やはり反響は大きいですね

以前にも少し書きましたが、がんというのは無常にも人からあらゆるものを奪う。

気力、体力、夢…

底知れぬ恐怖の塊なのだろう。


僕も勘三郎さん大好きだった。

中村屋の親子3人での連獅子も見に行った。

歌舞伎座さよなら公演も見に行った。

いつも勘三郎さんは見ている僕らを楽しませてくれた。

それはただ素晴らしい演技を通じてではなく、その季節やその場所、そして瞬間にしかできないことをアドリブで混ぜ、観客を和ませてくれたから。

勘三郎さんはみんなに愛されていた。

なぜだろう。

追悼番組を見て思ったこと!

それは人を愛していたからだと思う。

勘三郎さんは妻の好江さんを心の底から愛していた。

堂々とみんなの前でキスをして、そして愛していると叫ぶ。

常に妻のことを1番に愛し、あらゆる面で感謝を表現していた。

愛したのは妻だけでない。

二人の息子を心から愛していた。

弟子として、そして父として、常に息子らを愛し、愛を持って指導していた。

孫が生まれてからは、孫を心から愛してかわいがった。

「あいつの初舞台を見るまでは死ねない…」

そう言って手術に向かったのだから、どれほど愛していたのか想像できる。

そして中村屋の門弟を愛していた。

中村屋を支える彼らに常に感謝を示していた。

そして共演者を愛し、知り合った全ての人を愛していた。


人を愛すことこそ、愛されることなのだろうと感じた。


人を愛すことは本当に大切なのだろう。