2014年度 第49期 情報総合科

行事予定等のお知らせ用ブログ&担任のつぶやき

甲状腺癌摘出手術から1年

2016年05月16日 16時17分17秒 | クラス日記
2013年の夏に子どもの甲状腺エコー検査をボランティアの医師にしていただいて、ついでに私も甲状腺にエコーをかけた時、発見されてしまった卵サイズの甲状腺癌、まだ高校2年生の担任真っ盛りでしたので、医師と相談して1年間の経過観察にしました。1年後の検査では癌の進行がⅡからⅡbに移行していて、悪性の疑いが濃厚になったため、摘出手術の必要性が出ました。まだ、高校3年生の進路実現の真っ盛り、新しい病院の担当医と相談して、年度末に手術をする計画を立て、卒業式が終了し、卒業生の進路を見極めてから、2015年の4月1日に摘出手術を受けました。かなり大きく成長していた癌、運よくホルモンが正常に片方の甲状腺から出ていたので、温存措置として亜全摘を頼み、手術前にPET検査という高額の検査を受けて癌の部位の特定と性質を把握して手術に臨みました。PET検査は体内に協力な放射性物質を注入する検査で24時間体内から数メートルの範囲に放射線を放出する危険な検査でした。何の因果か、原発事故による放射線の影響を疑いつつも、放射線の力を借りて検査をするということに家族も猛反対でしたが、癌の特定をしないと、手術がきちんと成功しないということでは不安も残るので、一人で検査を受けて、手術に臨みました。
エープリールフールの日に、一人手術室まで歩って行って、不安もつのりましたが2時間の手術で無事癌の摘出を終え、生死の境を数時間味わいました。手術後の医師の説明では10年以内に9割の確率で死に至るかもしれないという内容を妻が受け、かなりショックを受けたようです。3日後に私が直接主治医に説明を聞いた時には、1~3割に減ってはいましたが、癌の転移や再発が起きないように、糖質制限と一緒にダイエットを兼ねて炭水化物ダイエットも行い、2か月で10kgのダイエットに成功しました。
あれから1年が経ち、定期的に検査を繰り返していますが、手術の後遺症として免疫力の低下と体力低下があって、術後3か月でダウンして再入院、半年後の今年1月に別の病気の病巣的出で再度入院しました。今年の目標は体力の回復と、残りの人生をゆっくり送ることにして、人生を楽しもうと思っています。

人生80年とか100年と言われる時代になり、来年は卒業生も成人式。新しい世代が素晴らしい日本であるように、微力ながら何かできないか、細々とボランティア活動を続けています。

つれづれにノリパパの現状報告。