かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

洋楽巡礼(2)~いつまでも色褪せないS&Gの世界

2013-09-19 | 音楽・オーディオ

1972年に入った頃から、ぼくはヒットチャートとは別に、特定のアーティストにも興味を持つようになった。たまたまラジオで聴いたサイモン&ガーファンクルの『サウンド・オブ・サイレンス』がいたく気に入り、早速『サウンド・オブ・サイレンス/ミセス・ロビンソン』のシングルレコードを買った。彼らの美しいハーモニーとポール・サイモンの楽曲に魅了され、シングル盤だけでは飽き足らず、こづかい2か月分を貯めてついに生まれて初めてのLPレコード(アルバム)『サイモン&ガーファンクルズ・グレーテスト・ヒッツⅡ』を手に入れた。

買ったその日から1枚しかないレコードを繰り返し聴いた。ポール・サイモンの紡ぎだす、ちょっと哲学的で文学的な世界は、ヒットチャートのポップスに飽き足らなくなっていたぼくには新鮮で魅力的だった。少年から大人への階段を上る思春期まっただ中の多感な時期だからこそ、S&Gの歌声は雪のようにしんしんと心の奥に降り積もり、心に響いたのである。誰にも邪魔されないその静かな灰色の世界は、その頃のぼくにとって最高に居心地の良い場所だったのだ。


■映画『卒業』のサントラ盤『サウンド・オブ・サイレンス』(1968)
ジャケット表紙は『サウンド・オブ・サイレンス』がトップに書かれているが、
レコードレーベルとジャケット裏の解説は『ミセス・ロビンソン』がA面扱いになっている。
『サウンド・オブ・サイレンス』が後に人気が出て、ジャケットの表紙だけ差し替えたのだろうか?



■『サイモン&ガーファンクルズ・グレーテスト・ヒッツⅡ』(1972)
当時S&Gは人気絶頂で、この時期多くの日本盤ベストアルバムがリリースされた



CDになってからも新しい音源がリーリースされるとついつい買ってしまう。
S&Gはまさに『Old Friends』(旧友)のような存在で、ぼくのなかでは青春時代に出会った時と変わらず、いつまでも色褪せることはない。
今でも突然聴きたくなることがあるので、愛用のWALKMANにはいつも入れっぱなしになっている。

■『The Concert in cenntral Park』(1982)アメリカ盤
53万人の観衆を動員した1981年セントラル・パークでのライヴ



■『冬の散歩道~S&Gスター・ボックス』(1994)日本編集版
『冬の散歩道』収録のCDベスト盤が欲しかったので買ってしまいました



■『ライヴ・フロム・ニューヨーク・シティー1967』(2003)
ポール・サイモンのアコギ1本で聴かせる若かりし日の二人のハーモニーが最高!





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