かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

名古屋市立筒井小学校(東区筒井)

2009-11-18 | 名古屋の近代建築

 東海学園のすぐ南側、建中寺の南東にある筒井小学校は、市内唯一の戦前の鉄筋コンクリート造の学校建築です。
 大正末から昭和にかけて、いわゆる震災復興建築として全国の都市部でRC造の公立学校の校舎が多数建設されました。名古屋市内には昭和14年当時で、11校の鉄筋コンクリート造りの小学校がありましたが、現在は筒井小学校の校舎が残るのみになりました。
 同じ東区には旭丘高校本館(昭和13年築/RC4階)もありましたが、数年前に建て替えられました。この時は取り壊し反対運動などもあり、歴史的建造物の保存問題が新聞でも報道されました。

■名古屋市立筒井小学校/名古屋市東区筒井1丁目15-28
 竣工:昭和11年(1936)
 設計:市建築課
 構造:鉄筋コンクリート3階


■校舎東側玄関~階段室の段差のある縦長窓と横のアーチ窓が時代を感じさせる



■校舎南側~3階の連続アーチ窓がモダン。
 向かって左側の色の違う部分は増築か?(3階の窓がアーチではない)



■校舎北側~暖房用のボイラーの煙突が現在も残る