かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

石川鋳造・新川中央病院(愛知県碧南市)

2009-03-22 | 西三河の近代建築

●石川鋳造(旧大浜火力発電所)大正12年/碧南市中松町




 大浜港から臨海公園沿いに北へ向かうと2本の大きな煙突が見えてきます。当初は火力発電所として建設された建物ですが、現在は鋳造工場として再利用されています。南北の妻壁に竣工当時の岡崎電灯の社章がそのまま残っていて当時が偲ばれます。



●新川中央病院(旧私立新川中央病院本館)大正3年/碧南市松江町




 碧南市の北西部に古い病院が残っています。建物は屋根に和瓦を使った折衷的な外観ですが、玄関ポーチはトスカナ式オーダーの石柱を6本立てて思いっきり古典様式しています。強調された玄関ポーチがアクセントになり、端正な外観ながら医療機関にふさわしい重厚な雰囲気が演出されています。
 現在は西側に新病院が建設されたため、職員の施設として利用されているようですが、記念館として末永く保存されることを望むばかりです。


 

●全愛知県赤煉瓦工業協同組合/碧南市新川町/建築年不明


 名鉄新川町駅の西側に赤煉瓦の箱のような建物があります。玄関脇の表札を見ると「全愛知縣赤煉瓦協同組合」とあり、なるほど納得です。戦前物件らしいのですが、赤煉瓦が美しく、非常によい状態で使われています。