シャバ駄馬男「シャバでひとつ…」

秋田のタレント、シャバ駄馬男のたわいない日常ダイヤリー

広島きちゃいましたけど、なにか? その5

2009年12月20日 | テレビロケ
いよいよ最期の地、宮島へ。

ちっちゃいフェリーに乗り世界遺産の地へ向かうのだ。



ここまで完璧なアテンドをして頂いている小川さんと一緒に、男同士の宮島観光。



フェリーを降りると突然鹿が近寄ってくる。紙袋を持っている人を発見すれば、どこまででもついて行く。餌か何かをもらうまでは…。





ひとたび満足すれば爆睡。



お目当ての厳島神社までは、お土産屋さんストリートが続く。



広島といえばしゃもじだな。でかいな。



そしていよいよ、厳島神社に到着。写真や映像でしか見たことのないあの光景が目の前に広がっている。水面にそびえ立つあの鳥居が…。



神社内はまさに雄壮な世界。かの平清盛指南による海辺の建造物は、激しい波や嵐にも耐えうる完璧な工法。豊臣秀吉も足を運んだこの場所に、俺も足を運んでいるのか!





 時間帯的には、干潮まであと2時間ということで、現時点でだいぶ海水が引き始めてきているところだった。そうなればあの鳥居も歩いてくぐれると。





 しかし、本当に見るに値する景色ばかり。他人の芝生はよく見えるというけど、西日本には、東日本、ましてや北日本では味わうことの出来ない文化が確実に存在する。先頃までやっていた天地人。戦国の時代をみればそれがよくわかる。





 途中、もみじまんじゅうの販売店で一服。焼きたてのもみじまんじゅう、お茶とともに食した。これが半端なくおいしいんだな!焼きたての歯ごたえとほくほく感がたまらん!




さあ、そしていよいよ別れの時。

 この日一日、いや、正式には前日の深夜から、完璧に僕をサポートしてくれたホームテレビ制作の小川さんには、どれほど感謝しても足りないだろう。忙しい仕事の中、どこの馬の骨ともわからぬ俺なんかのために、彼女にだってここまでしないだろうってくらいのしっかりサポート。それなのに俺は2度も遅刻までして!

 本当いろいろありがとうございました。小川さんがいなければ、行きたかった場所に行けなかったかもしれない。感謝です!この恩は絶対にきっちり返させてもらいます!

 帰り、空港に向かう道中、俺との別れを惜しむかのように、広島の天気も雪を降らせやがる。

「へ~~…、広島も雪降るんだな…」



 ん?………雪?

わーーーっ!!思い出したっ!!

おいおい!秋田は今どうなってんだ!?

慌てて空港に入りカウンターで状況確認。

「東京から秋田までのチェックインのご案内が出来ない状況となっております」

え?どういうこと?欠航?

「あ、ご案内できるようになりました!しかし、秋田空港の天候が大変悪いため、飛行機が降りれない場合は羽田に引き返す場合がございます」

どうなってんの秋田?!

とにかく広島から羽田まで行かねば!心配はそのあとだ!


羽田で確認するとやはり秋田までのフライトは条件付き。しかも、引き返した場合のそれ以降かかる旅費等は自腹。



頼む!頼む!頼む!がんばって着陸して!


なんで俺は、昨日の朝と同じようなお願い事しなきゃなんねんだよ!


 まあでも、広島の方々の暖かい対応に触れ、楽しい番組にも出演させて頂き、しっかりと観光もさせて頂き、よかったじゃないか。そう、今こそ心穏やかにして、この二日間の珍道中をかみしめよう!

 ほら、気がついたら飛行機も、ちゃんと着陸してくれた。よかった。これで、みんなにお土産話が出来る。

さようなら、ありがとう広島!

そして、ただいま秋田!

明日からまた秋田のローカルタレントとしてがんばるぞ!!



……って、空港から駐車場。

なにこれ…

めっちゃテンション下がるわーーー



以上、広島珍道中!    ~おしまい~

広島きちゃいましたけど、なにか? その4

2009年12月20日 | テレビロケ
12月18日金曜日 昼

ついにたどり着いた場所。

興味とか関心とか何となくとか、どんな理由でもいいから、自分の命がある以上、ここは絶対にくるべき場所。

ここまで一切写ってないんで出ときます。本当にきちゃいました。





「原爆ドーム」と「資料館」

自分の目でこの「負の遺産」を見ることにどれほどの意義があるだろう。

 戦争というものが対岸の火事という認識しかない世代の人間にしてみれば、この現実を目の当たりにしたときどう思うかな。

 生涯語り継いでいかなくてはならない過去の現実は、資料館でそのすべてを知ることが出来る。焼かれる体の痛み以外は…。



 格好つけるわけでも自分を美化するわけでも何でもないが、入場料の50円を支払い、中に入って、ガイダンス映像を見た瞬間から見終わって外に出るまで、俺は終始本気で涙を流してしまった。サングラスをしていたからばれないというわけでもなく、ただひたすら心の底から、自然に涙が流れた。





 この現実に遭遇してしまった方々にしてみれば、ノストラダムスだ、世紀末だ、2012だ、そんな、必要以上に人々の不安を煽る妄想など、まるでクソのような話だろう。





 そして、今もなお世界中のどこかで、予言だなんだに翻弄されるわけでなく、ある日突然命を奪われてしまうような、そんな惨劇が繰り返されていることに、人間の愚かさを感じずにいられない。



 俺と同じ目線で展示品にカメラを向けるアメリカ人女性。修学旅行の団体で、残った遺品の生々しさに目を覆う女子高生達。どこまでわかっているのか、社会見学をしに来ている小学生の団体。みなさんは、今これを見て、なのをどう感じていますか?



被爆者と同じ世代くらいで、目頭をハンカチで押さえている老夫婦。お二人はこの現実をどう感じますか。



 いざこざを暴力という形でしか解決できず、人を傷つけることを何とも思わない世界中の愚かな人間どもは、志半ば、ほんの一瞬で灰にされてしまったこの方々の代わりになってくれ。頼むから。

 ドラえもん。そんなタイムマシンの使い方、間違ってないよな。





 あまりにもたくさんの遺品や資料が展示されている資料館。現実を見せつけられた俺は、もはやシャッターを切る気力を完全に失っていた…



 この目で実際に見た衝撃は今後一生忘れることはない。負の遺産の意味をしっかりと心に刻み、襟を正して生きていこう。ここで、むごい、悲しい、かわいそう、という形で終わってはいけないんだ。個人個人が思い思いに感じ、生きていることの大切さ、意味を深く思う。

そして、すべてが平和でありますように!




広島に来た意味を深くかみしめた…



よし!気持ちを切り替えよう!

さあ、日本人が後世に残した遺産。次は厳島神社。小川さん男二人のドライブですが、何とか最後までお願いします!