めだかの冬支度の構想を練る為にアクアリウムショップへ行った
後2カ月もしないうち私が住む地方は寒くなるだろう
あれこれと自宅にいるメダカの稚魚を思いながら商品を見ていた
すると、一人のおばあちゃんが
何やら店員さんに聞いている
私も商品について聞きたい事があったので順番を待った
おばあちゃんは、数匹のメダカと水草を手にしながらこう言った
赤ちゃんが生まれたら一緒にしていても大丈夫ですか?と
すると、当然の如く
一緒は飼えませんよ 別にしてください、とだけ言ったのが聞こえた
おばあちゃんは、そうなんですか…と言って訳を聞かずに立ち去った
おばあちゃんにしたら、おそらく確認だけの(一緒)だったんだろう、なと、想像した
でも、その回答だけできっと良かった気がした
旦那さまがいるのかいないのか
たまたま一人だったのか
お一人様なのかわからないけれど、この情報化時代知らなくていいことは山ほどある
知らなきゃ良かった
知らない方が幸せなんて事いくらだってあるのだ
と思うが、そう思うのは
単に歳を重ねたせいだろうか
(とは言え知りたい事も簡単に調べられる便利さも否めないのだが)
自宅へ戻って考えた
あのおばあちゃんくらいの歳になったら…
数百円の多肉がいくつかと
百円未満で買ったメダカを数匹
そしてキラキラ光る湘南の海を眺めながら余生を送る事ができたらどんなにか幸せだろうかと
いつか叶うその日まで
頑張ろうと思う