自立援助ホームにとって大切にしているもののひとつに、「帰れる場所」というものがあります。
ホームを退居したOBたちにとって、帰省できる場所があることは、心の拠り所になります。
その意味で特に年末年始は「お正月の家」として、OB達に広く声をかけていきます。
毎年多くのOBがホームに宿泊したり、来所してご飯を食べたりするのですが、
今年はサービス業に努めている少年も多く、元旦から仕事など忙しく泊れないOB達もいました。
それでも何人かのOBが来所し、ご飯を食べたり、泊ったりしていきました。
大晦日には皆で鍋をつつき、年越しソバを食べ、カウントダウンでは近くの神社で初詣をして
朝方には初日の出を見に行き、元旦はおせちを皆で食べる。
支援者の方から頂いたご寄付の一部をお年玉として渡し、普段社会人で頑張っている少年たちに、お正月の雰囲気を味わってもらう。
この様な体験が、彼らの心に温かい経験として残り、いずれ大人になり家族を持ったときに思い出してもらえたら嬉しく思います。
つばさの家で提供していることは「暮らし」、そして「人の存在の大切さ」です。
安心できる暮らし、心温まる暮らしを大人と一緒に積み重ね、人の存在が心の支えに繋がることを、つばさの家で実感していけば良いと願うのです。
※年末に「元気フォーラム様」はじめ、支援者の皆さまから頂いたご寄付は、年末年始の経費で活用させて頂きました。
また今月の成人式を迎えるOBへのスーツ代や会食、記念品贈呈に活用させて頂きます。ありがとうございます。