清楚で上品な大学院生内田春香と、乳児期に生き別れた一卵性双生児だというホステス半井美奈子との間で、春香との交際を続けながら春香の出生の秘密を美奈子から聞かされた上で美奈子とも関係を持ってしまい、思い惑う工員里谷正明の心の揺れを描いた恋愛小説。
春香と美奈子の関係、出生をめぐる秘密がミステリー仕立てになっています。
私には、読み終えてみても、春香が正明に対して取った行動の意図は理解できませんでした。そして、このような経験をした正明が春香と結婚を決意することも理解できませんでした。私だったら、すべてを知った後で春香と結婚する気には、とてもなれないと思います。
謎解き部分も含めて、そういうストーリーはありとしても、どこか納得できない居心地の悪さが残り、読後感がすっきりしませんでした。そう感じるのは、中年のおじさんの視点から見るからなんでしょうか。
乾くるみ 文藝春秋 2010年9月30日発行
「別冊文藝春秋」2009年11月号~2010年9月号
春香と美奈子の関係、出生をめぐる秘密がミステリー仕立てになっています。
私には、読み終えてみても、春香が正明に対して取った行動の意図は理解できませんでした。そして、このような経験をした正明が春香と結婚を決意することも理解できませんでした。私だったら、すべてを知った後で春香と結婚する気には、とてもなれないと思います。
謎解き部分も含めて、そういうストーリーはありとしても、どこか納得できない居心地の悪さが残り、読後感がすっきりしませんでした。そう感じるのは、中年のおじさんの視点から見るからなんでしょうか。
乾くるみ 文藝春秋 2010年9月30日発行
「別冊文藝春秋」2009年11月号~2010年9月号
ですが、春香がなぜそんなことを正明にしていたのかは謎でした。
またよろしくです♪