節約・節電を実践する生活の喜びや心構えを説いた本。
84歳の学者で小学生以来の日本野鳥の会会員という著者の立場と経験から、地球にやさしい昔の日本人の生活という方向でのお話が続きます。表紙見返しの「この夏にふさわしい“究極の節電バイブル”です」というキャッチからは、節電の方法論が書かれているのかと予想しますが、それはあまり書かれていません。
基本的にはお説教臭い話が多いのですが、地球自体を自分のものと思ってしまえば自分の物だから無駄はできない、きれいにしておきたいと思うという話が「町を歩いている美しい女性も私の所有物です。ニヤリと笑って、『おめえ、知るまいが、おれの女なんだぞ』というふうに思う。『うちのカミさんだけで他までおれの手がまわらないからやむなく泳がしているけれども、ほんとは』というふうに思っていると、楽しみが続々出てくるわけです。しかもお金がかからない」(89~90ページ)って説明されると、おもしろい人というか、危ない人というか・・・
戦前からのトースターや扇風機を今でも使っているとか。私も物持ちがいい方で、修習生のとき(28年前)に使ってた扇風機は今も健在ですが、テレビ番組で古い電気製品は発火の危険があると聞き込んだカミさんから廃棄を迫られています。
鈴木孝夫 文藝春秋 2011年6月10日発行
84歳の学者で小学生以来の日本野鳥の会会員という著者の立場と経験から、地球にやさしい昔の日本人の生活という方向でのお話が続きます。表紙見返しの「この夏にふさわしい“究極の節電バイブル”です」というキャッチからは、節電の方法論が書かれているのかと予想しますが、それはあまり書かれていません。
基本的にはお説教臭い話が多いのですが、地球自体を自分のものと思ってしまえば自分の物だから無駄はできない、きれいにしておきたいと思うという話が「町を歩いている美しい女性も私の所有物です。ニヤリと笑って、『おめえ、知るまいが、おれの女なんだぞ』というふうに思う。『うちのカミさんだけで他までおれの手がまわらないからやむなく泳がしているけれども、ほんとは』というふうに思っていると、楽しみが続々出てくるわけです。しかもお金がかからない」(89~90ページ)って説明されると、おもしろい人というか、危ない人というか・・・
戦前からのトースターや扇風機を今でも使っているとか。私も物持ちがいい方で、修習生のとき(28年前)に使ってた扇風機は今も健在ですが、テレビ番組で古い電気製品は発火の危険があると聞き込んだカミさんから廃棄を迫られています。
鈴木孝夫 文藝春秋 2011年6月10日発行