テレビや映画、雑誌などの撮影のために必要な衣装や小物をコーディネイトするスタイリストになるための仕事と営業のノウハウを自分の経験で解説した本。
業種は全然違うんですが、メディアに扱われたり派手な結果しか一般人には知られないけれども、現実の仕事は地道な作業と経験から来るセンスというかひらめきの積み重ねで、個人自営業者として仕事上の信頼関係や営業センスも必要というところ、一自営業者として共通のものを感じます。
スタイリストとして独立する前提というか修行段階でのアシスタントの適性について語られているところが、スタイリストに限らず仕事をする人のあり方として興味深く読めます。「失敗を経験として次に活かせる人は、さらりと注意しただけで、きちんと反省できるものです。その逆に、どれだけきつく叱ろうが、自分の責任を自覚できない人は、何度でも同じ失敗を繰り返します」(49ページ)とか、「編集部に電話して、○○さんにアポイント取れましたって、報告しておいてね」と頼んだら「あのう・・・電話したら、○○さん、いませんでした」「そう、伝言は残してくれた?」「いいえ~」「何時頃お戻りかしら?」「聞きませんでした」(59~60ページ)とか。ファッションセンスより、そういう人としてビジネスとしての自覚や責任感の方が大事って、どの業界でも同じなんですね。

梅原ひさ江 講談社 2010年2月18日発行
業種は全然違うんですが、メディアに扱われたり派手な結果しか一般人には知られないけれども、現実の仕事は地道な作業と経験から来るセンスというかひらめきの積み重ねで、個人自営業者として仕事上の信頼関係や営業センスも必要というところ、一自営業者として共通のものを感じます。
スタイリストとして独立する前提というか修行段階でのアシスタントの適性について語られているところが、スタイリストに限らず仕事をする人のあり方として興味深く読めます。「失敗を経験として次に活かせる人は、さらりと注意しただけで、きちんと反省できるものです。その逆に、どれだけきつく叱ろうが、自分の責任を自覚できない人は、何度でも同じ失敗を繰り返します」(49ページ)とか、「編集部に電話して、○○さんにアポイント取れましたって、報告しておいてね」と頼んだら「あのう・・・電話したら、○○さん、いませんでした」「そう、伝言は残してくれた?」「いいえ~」「何時頃お戻りかしら?」「聞きませんでした」(59~60ページ)とか。ファッションセンスより、そういう人としてビジネスとしての自覚や責任感の方が大事って、どの業界でも同じなんですね。

梅原ひさ江 講談社 2010年2月18日発行