伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

鉄道員裏物語

2008-03-08 12:42:31 | ノンフィクション
 匿名私鉄職員による鉄道の裏話。
 最初に語られている人身事故(飛び込み自殺)の後処理を経験した話が一番ショッキング。それ以来マグロや白子は食べられないとか(32頁)。その際の賠償請求の話も、仕事柄でもありますが、興味深く読みました。人身事故の場合車両の修理費、対応した職員の人件費、振替輸送・代行輸送費などが請求対象になるんですね(103~115頁)。新型車両に人が飛び込んだ後先頭部分が人型にくっきりへこんでいたとか(108頁)。人間って頑丈なんですね。もちろん、即死してますが。
 落とし物の携帯電話はすぐに電源を切られてしまうので、自分の携帯に電話をかけても無駄で特徴もないので発見はかなり難しいとか(37~38頁)。見つけて欲しければ派手なストラップでも付けておけばって・・・(38頁)。
 鉄道に関する疑問関係では、駅員が白い手袋をしているのはラッシュ時に乗客を押していて手を扉にはさまれたときにスムーズに抜けやすいため(140頁)というのは初めて知りましたが、あとはおおかた予測できる話でした。
 夜の駅内での宴会とか、そういう人間くさい話はどの社会でもあることで、私はほほえましく読みました。今は宴会は禁止されているそうですけど、別にいいんじゃないかと思いますけどね。


大井良 彩図社 2008年2月15日発行
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする