伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

すぐに使える!ビジネス文章の書き方

2008-01-04 09:43:50 | 実用書・ビジネス書
 表題のとおり、ビジネス用の文書、特に企画書・マニュアル・取扱説明書を念頭に置いた文章術の本。
 優しい言葉で書く、あいまいな書き方をしない、言葉は正確に使うとかはよく言われるところ。
 1文を短く、ビジネス文章は1文平均40文字で書こう(175頁)。はい、わかりました。
 注意表示やマニュアルについて、一番言いたいことから書くことが強調されています。作業方法の説明で最後に「必ず電源を切った上で作業してください」と書くのは欠陥文書、これでは電源を切らずに作業してしまう(144~146頁)という指摘には納得します。こういう取扱説明書多いですもんね。
 冒頭に差別発言を挙げて障害者等がどう受け取るかの見識を問い、こういう欠陥文だけは書いてはいけない、文章は書き手の知性と品位を証明すると指摘している(20~25頁)のは、ビジネス書としてはユニーク。
 う~ん、これで1文平均46文字・・・


高橋昭男 PHPビジネス新書 2007年12月3日発行
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もの書き貧乏物語

2008-01-04 09:15:23 | エッセイ
 フリーライター稼業のリスクとよさなどについて論じたエッセイ。
 フリーライターで生活することがいかに大変かを語る部分(1、4、7等)は、自営業者の1人として、共感というかお察し申し上げます。お願いしてまで仕事をしたくないとか、胸を張って毅然と生きていきたいとか(31頁、77頁等)いうのも。
 この本の読みどころはやはり、この自営業者の悲哀と矜恃にあると思います。でもその周辺の、持ち込み原稿はコネがないと読んでももらえないとか記事潰しの動きとか取材相手との間合いの取り方なんかのライター稼業を取り巻く裏事情も、楽しく読めました。
 途中で「目下売り出し中の安部譲二氏」(57頁)とかいうのが出てきて、あれあれっと思ったら10年以上前に雑誌「公評」に連載したもののリライトだとか(あとがき)。そういうことは奥付の前頁に初出を示して断り書きしておいて欲しいなあ。


坂口義弘 論創社 2007年10月25日発行
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