本日は!
鈴木俊輔 という人の話。
2002年頃、
ドキュメンタリー番組で、
鈴木俊輔 という人を知った。
『鉄くずキラリ』 という
番組タイトルだったと思う。
鈴木俊輔 という人の 作品 に
強く、強く、感動した。
近代から、
打ち捨てられた 物 へ・・・・
近代から、
打ち捨てられた 者 へ・・・・
注がれる愛情とペーソス。
センチメンタルな余韻。
街頭でハーモニカを吹く
鈴木俊輔 の哀愁。
あまりに感動したので、
当時、
建築を教えていた学校で、
学生が取り組んでいた
美術館課題に悪ノリをして、
私もひとりの学生になりきり、
鈴木俊輔美術館 なるものを設計した。
打ち捨てられた
外洋コンテナボックスに、
打ち捨てられた
物(者) たちの 表情 をくり抜いて・・・・
古い近代的? なフレームに挿入して
出来上がる単純な構成。
各ボックスに
鈴木俊輔作品 が収められて、
ボックス別に、
何処へでも移動可能の
美術館なのである。
近代 から
打ち捨てられた 物(者) と、
物(者) を
打ち捨てた 近代 とが、
繊細に軋み合う 悲しいノイズ・・・・
この設計以後、
打ち捨てられた
物(者) たちの 表情 は、
私の作品でシリーズ化されるのだが・・・・
(那覇 K計画)
未だに、
どれも、日の目を見ない。
・・・・
ところで、
鈴木俊輔 という人。
この頃、
バラエティー番組に取り上げられて、
「岐阜のエジソン」 とか、
「ロボットおじさん」 とか、と呼ばれて
お笑い の対象となっているが・・・・
バラエティー番組は、
鈴木俊輔 という人の
奥の奥にある やさしい眼差し について
けっして、
触れようとしない。
あるいは、
まったく気づいていない。
鈴木俊輔 という人、
いつの日か、
作家として、
『日曜美術館』 に登場する日を
心待ちにしている。